「知の再発見」双書<br> コロンブス―聖者か、破壊者か

「知の再発見」双書
コロンブス―聖者か、破壊者か

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 18X13cm
  • 商品コード 9784422210711
  • NDC分類 289
  • Cコード C0322

出版社内容情報

【解説】
アメリカ大陸到達で世界を一変させた男。彼の人生は意外なほど謎が多い。ユダヤ人説,イザベラ女王の愛人説,聖者か破壊者か。再考を迫られるコロンブス像に光を当てる。

目次

第1章 歴史の暗闇のなかで
第2章 天啓と苦難
第3章 発見と栄光
第4章 新世界の混迷
第5章 失脚、かさなる蹉跌、そして死
資料編(同時代人が描いたコロンブス像;新時代の衝撃;コロンブス、苦難と喜びの記録;コロンブス神話;コロンブスは聖者か;コロンブス=ユダヤ人説;ラス・カサスのコロンブス批判;コロンブスを裁く;ホイットマンが描いたコロンブス;新世界「発見」500年記念;コロンブス略年譜)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春ドーナツ

20
私の座右の銘には「卵」が出てくる。イデアと者自体のように、彼の事は全く知らなかったので、この機会に読む。捜査関係者によると住所(出生地)不定、年齢不詳、元海賊だった模様です。手配書(肖像画)が色々出回っているが、注意して下さい。コロンブスは三十路で総白髪だったと或る情報筋は語っています。ちなみに彼の半生もよくわかっていない。弟がまとめた自伝はif要素の濃い私小説みたいなもので、歴史の表舞台に流星の如く出現するまでは謎に包まれている。証拠が散逸している為今後の調査も期待薄だ。「卵」の話も伝説のひとつだった。2019/08/19

キコ

11
アメリカ大陸はインディアンが住んでいたのに、どうして今は白人が多いんだろう?と思い、大航海時代まで遡って、この本。大陸があるかもわからないのに、西へ向かって船を進めるのはどんなに恐ろしかったでしょう?そういえば大西洋は太平洋と違い、小島が本当に無いですね。2016/11/20

シャル

6
様々なカラー図版と後世で彼を扱った話からコロンブスという人物が何を成し遂げたのかを解き明かしていく一冊。しかしまあ、その後もたらした影響をさておいても、問題と功績の天秤があまりにも難しい人物であることがわかる。新大陸の発見とは、大陸そのものではなく、概念の発見であるのだ。しかし当人たちもそれを理解してそうで、しかし目先の実利で手放し問題をそこにある現実として拡大させていくのが人間故の性か。モノクロページのコロンブスを登場人物にした後世各種文献の引用もそんな揺れ動くコロンブス像が見えて興味深い。2017/09/30

たつや

4
未読の伝記が大変多い自分に気付き、手を出す。当時の不便さは容易に想像できる。ジェノバからの新大陸発見を成し遂げたコロンブス御一行様は英雄意外の表現が浮かばない。2023/04/13

lily

4
公開授業準備のために読了。綺麗なカラー図版を用いてコロンブスの人生を巡っていく。敬虔なクリスチャンであり,ライバルを出し抜こうとする航海者でもあり,植民地統治に苦しみインディオの反乱を招く政治家でもあり。様々な側面が垣間見えて面白い。これほど栄光と没落を行き来した歴史上の人物も珍しいだろう。授業の展開にまた悩む…。2019/12/07

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