「知の再発見」双書<br> クジラの世界

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「知の再発見」双書
クジラの世界

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 18X13cm
  • 商品コード 9784422210643
  • NDC分類 489.6
  • Cコード C0345

出版社内容情報

【解説】
近代捕鯨への過程をたどれば,地球環境で人間が生きるということが見えてくる。つまり,人類史をクジラを通して見直す試み。歴史,エコロジー,冒険,様々な要素を盛り込む。

内容説明

伝説と神話の時代から、人々はクジラを怖れ、敬い、そして油を取り、肉を食べた。本書は、今や環境問題と野性動物保護のシンボルとなった海の隣人クジラと人間の交渉史であり、「捕鯨」を冷静にみつめなおす試みである。

目次

第1章 クジラ伝説
第2章 海の巨大哺乳類
第3章 初期の捕鯨
第4章 アメリカ捕鯨の黄金時代
第5章 捕鯨船の航海
第6章 クジラは絶滅するのか
資料編 クジラ、その生と死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

136
クジラについての知識を補うために読みました。とくに捕鯨についての歴史が詳しく書かれています。マッコウクジラが昔からとられていたのには、潤滑油となる油が多く取れていたようです。100万頭も獲ってしまったということが書かれています。食物としての利用もさかんであったということでクジラ1頭捕獲すればかなりの潤いがあったのでしょう。2017/04/22

けいご

21
読了後「クジラが占める海のバイオマスが激減した事によって海の豊かさが奪われていったんじゃないだろうか?」と思いました。多分、個体数が多い時代の海はクジラの糞も死体も海にとっては大いなる肥料になり、世界の海の多様性を守る結果になっていたと思う。食べる為ではなく、油(資本)の為にクジラを大量虐殺し、絶滅寸前で捕鯨停止、その後数が増えたからまた捕鯨しよう!って言う話もあるけれど「数が増えたって誰目線の話?」って思っちゃうよね〜...。人間の無意識による傲慢さって本当に怖いな〜って同じ人間ながら感じた一冊でした。2021/02/02

gokuri

6
捕鯨に関する歴史を中心に、多数の写真や文献、挿絵、小説などを取りそろえて解説する。特に歴史的なスケッチやカラーの図画が多いので、大変楽しめる。フランスの著者なので、欧米の記載にとどまっているのがやや残念。2021/05/12

HIDE

6
クジラの概要と人間との関わりをわかりやすくまとめてあり、さらに大昔から近現代までのクジラと人間の歴史にも触れてある。写真や図、それに様々な文献からの引用がたくさん載っていて読んでいると楽しい。ちなみに内容の多くは西洋からとられてあり、東洋でのクジラと人の関わり方についてはあまり記述がない。2012/03/13

ほんどてん

5
自分が通っていた幼稚園のホールの壁に、「シロナガスクジラのひげ」という実物大の大きな作り物が飾ってあったのを時々思い出します。その時、クジラはとても大きく憧れの生き物だと感じました。本書は捕鯨に関しての記述が多く、シビアな場面もありますが、私は「クジラ伝説」「海の巨大哺乳類」「白鯨の世界」「捕鯨船の航海日誌」を特に興味深く読みました。今まで、クジラについてこんなに考えたことが無かったので、この本がクジラを知る良いきっかけになったと思います。2021/04/20

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