出版社内容情報
【解説】
紀元前4世紀,アレクサンダー大王はインド征服目前に熱病のため死ぬ。しかし,東と西の二つの文明を結びつけ,独自のヘレニズム文化を作りあげた。その征服事業と生涯を綴る。
目次
第1章 ギリシアとペルシア
第2章 小アジア沿岸の征服
第3章 諸王都の占領
第4章 新たな大王
第5章 インダス川からペルシア湾まで
第6章 最後の日々、最後の計画
資料篇―アレクサンダーの帝国,その歴史的意義(アレクサンダーを描いた歴史家;アレクサンダーと近代植民地主義;アレクサンダーの後継者;アレクサンダーの戦術―ガウガメラの戦い;ヴェルギナの墓の謎;年表)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
143
オリバー・ストーンの映画やコミックの「ヒストリア」を見たり読んだりしているのでこの人物には以前から興味がありました。絵や写真でわかりやすく説明してくれていますが、この本の真骨頂は後半についている資料編にあると思いました。一つのアレクサンダー帝国論でかなりの力作です。2017/03/26
シャル
4
豊富なカラー資料を基に、アレクサンダー大王の生涯と戦いの道筋を振り返っていく一冊。この本で情報として語られている内容はシンプルだが、それに併載される様々な文明の様式によって描かれている姿こそが、王として世界を股にかけて戦い続け、彼の作り上げた世界帝国の大きさを物語っているといえるだろう。また、巻末の資料で語られる『後の世でどれだけの人物が自らをアレクサンダーになぞらえて正当化しようとしたか』というのが、この征服王がいかに偉大で、圧倒的な存在として語られて続けていたのかを示しているようで興味深い。2013/01/09
俊毅安村
3
創元社「アレクサンダー大王」 世界史が嫌いな子に、割と早い段階で世界史に絶望を与えてくれるアレクサンダー大王になりますが、読み物としては非常に面白い。ペルシャの行政府の作りの良さは、思った以上に中々ですね。2020/09/13
マーク
3
34 出陣以降、二度と故郷に戻らなかった、とは…2016/03/13
いきもの
3
アレクサンダーの行動の流れをつかむには良い本。ただぼんやりとした感じがしていて、あと訳の感じが自分には合わない。この時代の人の名前覚えにくいので混乱しながら。2012/09/22