出版社内容情報
【解説】
伝道師として布教活動をしていた炭坑時代のスケッチや,パリに出て印象派と出会い,南仏アルルであの強烈な色彩を獲得する各時代の作品を伝記と同時に見られるように編集。
内容説明
「黄色、なんと美しい色だろう!」フィンセントはアルルの街を歩き、強烈な日差しがもたらすその色彩に酔いしれた。そして8月、ついに彼自身の分身とも言うべき生涯最高のモチーフ、ひまわりの制作にとりかかる。
目次
第1章 不安と孤独
第2章 福音伝道とデッサン
第3章 人物画と貧困
第4章 色彩を求めて
第5章 色彩の果てに
巻末資料―目撃者たちの証言(ゴッホの手紙;ゴッホをめぐる論評;ゴッホとひまわり;ボリナージュの坑夫たち;ゴッホの生きた場所)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいご
22
ゴッホの生涯をもう一度まとめて読みたくて手に取った1冊★終盤の「目撃者たちの証言」と言うページには他の本ではお目にかかれないゴッホが亡くなった後の証言やゴッホの生きた場所の白黒写真が掲載されているので非常に興味深かかったです★ゴッホを全体としてザッと目を通したい方にはオススメ★2021/07/31
蛇の婿
14
ゴッホという画家については、この本を読むまでは実は「ひまわり」を好んでモチーフに使った画家、ぐらいにしか思ってなかったのですね。…いやはや、ここまで劇的な人生を送った方だったとは知りませんでした…2013年の夏はなんだかやたら暑く、それゆえ、ふと「ひまわり」好きの画家の本を読んでみたく思ってこの本を手に取った訳ですが、…正解でしたね。ゴッホ研究とか興味ある方は入門書としてはこの本は最適なんではないかと思われます。DVDの『ゴッホ』も観たくなりますねw2013/08/18
ni445
5
ゴッホのことをちゃんと知りたくて、絵がたくさん載ってるこれを選んでみた。パリ以降のことはなんとなく知ってたけど、その前からこんなに屈折していたとは。あれだけのものを描こうとすると、こうなってしまうのか。ゴッホの絵は好きだし、描いてほしいけど、つらすぎる。2014/10/26
yosi
5
激情家であったからこそ、彼にしか描けないような作品が生まれたのだと思った。2013/01/08
ぴの
5
ゴッホは不安だったろうな。支えた弟すごい。それぐらい信頼してもらえる人に一生かけて会えるかな?2010/05/22