近代日本の旅行案内書図録

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  • サイズ B5判/ページ数 256p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784422210179
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C1021

出版社内容情報

明治初期から昭和戦前期に刊行された「旅行案内書」の系譜を初めて体系化したビジュアル読本。高精細画像600点以上を収載。明治初期から昭和戦前期に刊行された「旅行案内書」の系譜を初めて体系化した、眺めるだけでも面白いビジュアル読本。徒歩旅行から鉄道旅行への変化が生んだ近代的なツーリズムは、新たなる「道中記」と「名所図会」である「鉄道旅行案内書」を膨大に生んだ。また、海外や植民地と結ぶ海上交通の発達と併行して「航路案内」が生まれ、ほかに、叢書や雑誌、英文旅行案内などが次々に生み出された。旅行や観光から見た近代日本の姿。

〈本書の特徴〉

1)1877(明治10)年から1943(昭和18)年までに刊行された旅行案内の系譜を初めて体系化。

2)掲載図版(写真)は計600点以上。彩色豊かな書影および本文・図版を高精細画像で紹介。全キャプション入り。

3)各部および各章において、時代・ジャンルごとの旅行案内書の傾向や特筆すべき点を解説。

まえがき
凡例

序章 近代日本における旅行案内書

■? 明治期へ継承された旅行案内書と初期の鉄道旅行案内書

第1章 近代の名所図会
第2章 近代の道中記と旅行地図
第3章 初期の鉄道旅行案内書

■? 鉄道院と鉄道省による旅行案内書

第4章 官営鉄道線全域の鉄道旅行案内書
第5章 さまざまなテーマによる鉄道旅行案内書
第6章 『日本案内記』と3つの旅行叢書

■? 鉄道管理局と鉄道局による旅行案内書

第7章 鉄道院鉄道管理局の旅行案内書
第8章 札幌鉄道局の旅行案内書
第9章 仙台鉄道局・東京鉄道局の旅行案内書
第10章 名古屋鉄道局・大阪鉄道局の旅行案内書
第11章 広島鉄道局・門司鉄道局の旅行案内書

■? 海上旅行と外地・植民地・外国の旅行案内書

第12章 日本郵船と大阪商船の航路案内
第13章 外地・植民地の鉄道旅行案内書
第14章 外地・植民地・外国の旅行案内書

■? ジャパン・ツーリスト・ビューローの旅行案内書

第15章 旅程と費用概算
第16章 ツーリスト案内叢書
第17章 ジャパン・ツーリスト・ビューローによる旅行案内書

■? さまざまな旅行案内書

第18章 大正期・昭和戦前期における全国的な旅行案内書
第19章 大正期・昭和戦前期における各地の旅行案内書
第20章 ツーリスト・ライブラリー

文献
あとがき

荒山 正彦[アラヤマ マサヒコ]
著・文・その他

内容説明

明治初期から太平洋戦争期に刊行された“旅行案内書”の系譜を初めて体系化。旅行・観光から浮かび上がる近代日本の姿。

目次

序章 近代日本における旅行と旅行案内書
1 明治期へ継承された旅行案内書と初期の鉄道旅行案内書
2 鉄道院と鉄道省による旅行案内書
3 鉄道管理局と鉄道局による旅行案内書
4 海上旅行と外地・植民地・外国の旅行案内書
5 ジャパン・ツーリスト・ビューローの旅行案内書
6 さまざまな旅行案内書

著者等紹介

荒山正彦[アラヤママサヒコ]
1962年岐阜県岐阜市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪大学文学部助手を経て、関西学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

12
明治から戦前までの旅行案内書がたっぷり。避暑案内や登山図、旅行案内の他、冬山登山の導き書「冬山に鍛えよ!」(八甲田山とは)等等。欧州や満州、朝鮮への観光案内もあり、欧州への旅行客向けに「服装一式揃えます全てお任せ下さい」や「ダンス教授いたします」などの広告もあり面白かった。2018/07/29

きゅー

10
明治初期から昭和戦前期に至る約70年間に出版された旅行案内書を多数紹介している。タイトルに「図録」とある通り、写真を多用しているのでそれぞれの旅行案内書の雰囲気がひと目で分かる。内容は軽い読み物ではなく、旅行案内書に関する歴史研究の一環というものであり、ぱっと見の面白さに反して非常に濃い。ところで、戦前に『旅程と費用概算』なる旅行案内書が出版されており、増補改訂を重ねて一冊1,000ページを超えていたという。これは気になる。どこかで手に取れないかな。 2018/08/06

チョビ

3
日本人の旅行好きは今も昔もだ。なにせ、戦前ギリギリまでガイドブックが発行されていたわけだから。英語の日本ガイドから、中国朝鮮、果てはハワイのガイドまでというのは、どちらかというと移住の意味合いもあるのでしょうけど、もう「戦場に行く訓練」と称してハイキングのレジャーをお勧めする、その商売っ気と消費側の願望には恐ろしさすら感じる。いや、あっぱれ。2019/07/12

ne_viderem

2
学生の頃、古書店でバイトしてたとき、私のお店でも古い絵葉書や旅行案内書は売れ筋だったし、とくに案内書のなかには数万円の値がついていたのもあった(とりわけ満州や朝鮮、樺太のような外地の案内書)。見覚えがあるものもあるけど、当時はこういう解説書がなかったからその面白さに気がつけなかった。惜しいことをしたと思う。しかもただのカタログではなくて、「旅程と費用概算」まで記述してあってさすが。ゆまに書房から「旅行案内書集成」全26巻なるものが刊行されているとは知らなんだ。まことに遺憾(しかも揃いで66万円超とか…)。2018/07/15

ganesha

1
戦前までの約70年間に出版された旅行案内書が、非常に多くの図版とともに紹介されている。国内の旅行案内を中心に、満州や欧米の案内、広告、外国人向けのものもあり。当時の挿絵や、外国人の日本に対するイメージなどを楽しみながら読了。2018/06/12

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