図説 戦時下の化粧品広告“1931‐1943”

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図説 戦時下の化粧品広告“1931‐1943”

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  • サイズ B5判/ページ数 239p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784422210155
  • NDC分類 674.9
  • Cコード C3021

出版社内容情報

満洲事変以降の戦時体制下における婦人雑誌の化粧品広告の変化から、総力戦下の日本社会を読むビジュアル資料。図版数500点余。資本主義社会の鏡である商品広告。なかでも化粧品広告は、贅沢品であり非必需品であることから、より社会の変化を敏感に写しだしてきた。本書は「非常時」と呼ばれた満洲事変以降の戦時体制下において『主婦之友』を中心とする婦人雑誌の化粧品広告がいかに変化するかを追いながら、女性をめぐる総力戦下の世相を浮かび上がらせるビジュアル資料である。明るい「非常時」を図版数500点余で読む、80年前の「一億総活躍社会」。

 はじめに
■第1部 化粧品広告揺籃期―1931(昭和6)年11月号から1933(昭和8)年12月号まで
 第1章 はじまりの主婦之友社・代理部
 第2章 雑誌広告へのモダンデザイン台頭
 第3章 懸賞タイアップ広告の数々
 第4章 明朗漫画のマスター化粧品広告
<インターミッション◇戦時下創刊の女性誌『新女苑』に見る「若い女性」と化粧品広告>
■第2部 化粧品広告興隆期―1934(昭和9)年1月号から1937(昭和12)年9月号まで
 第5章 華やかな化粧品広告の世界
 第6章 誌面内写真利用広告の展開
 第7章 新しい化粧法をどう伝えるか
 第8章 なぜか似てくる広告表現
 第9章 舶来品との競合
■第3部 化粧品広告戦時体制確立期―1937(昭和12)年10月号から1941(昭和16)年12月号まで
 第10章 「戦時」を伝える化粧品広告
 第11章 「日本」イメージの具現化
 第12章 意外と不易な広告デザイン
 第13章 総力戦には「若さ」が必要
 第14章 主流となる機能性化粧品広告
■第4部 化粧品広告衰退期―1942(昭和17)年から1943(昭和18)年まで
 第15章 1942年、色刷りありも広告は縮小
 第16章 1943年、雑誌広告欄の新聞メディア化
 おわりに
 主要参考文献

石田 あゆう[イシダ アユウ]
1973年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位認定退学。京都大学博士(文学)。京都精華大学教育推進センター講師を経て、現在桃山学院大学社会学部社会学科准教授。専攻は、メディア社会学、女性雑誌論、広告文化論。著書に『ミッチー・ブーム』(文春新書、2006年)、『戦時婦人雑誌の広告メディア論』(青弓社、2015年)。共著に『博覧の世紀―消費/ナショナリティ/メディア』(梓出版社、2009年)、『近代大阪の出版』(創元社、2010年)、『青年と雑誌の黄金時代 ―若者はなぜそれを読んでいたのか』(岩波書店、2015年)などがある。

内容説明

婦人雑誌の化粧品広告から読む、国家総力戦下の女性の「美」と「役割」。収録図版500点余、80年前の“一億総活躍社会”を映し出す、汎用性の高いビジュアル文化史。意外と明るい「非常時」の日本。

目次

第1部 化粧品広告揺籃期―1931(昭和6)年11月号から1933(昭和8)年12月号まで(はじまりの主婦之友社代理部;雑誌広告へのモダンデザイン台頭;懸賞タイアップ広告の数々;明朗漫画のマスター化粧品広告)
第2部 化粧品広告興隆期―1934(昭和9)年1月号から1937(昭和12)年9月号まで(華やかな化粧品広告の世界;誌面内写真利用広告の展開;新しい化粧法をどう伝えるか;なぜか似てくる広告表現;舶来品との競合)
第3部 化粧品広告戦時体制確立期―1937(昭和12)年10月号から1941(昭和16)年12月号まで(「戦時」を伝える化粧品広告;「日本」イメージの具現化;意外と不易な広告デザイン;総力戦には「若さ」が必要;主流となる機能性化粧品広告)
第4部 化粧品広告衰退期―1942(昭和17)年から1943(昭和18)年まで(1942年、色刷りあるも広告は縮小;1943年、雑誌広告欄の新聞メディア化)

著者等紹介

石田あゆう[イシダアユウ]
1973年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位認定退学。京都大学博士(文学)。京都精華大学教育推進センター講師を経て、桃山学院大学社会学部社会学科准教授。専攻は、メディア社会学、女性雑誌論、広告文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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9
図書館本。満州事変が起こった1931年から大東亜戦争中の1943年までの間に雑誌に掲載されていた化粧品の広告を写真満載で紹介。戦時下と言いつつ、1930年代は戦争の匂いはあまりせず、和風洋風に和洋折衷と多様化する価値観や女性の社会進出などを背景にかなり華やか。大東亜戦争に突入して本当に戦時下になると、そんなご時世でも化粧品は必要なものであると訴える工夫が凝らされていく。時代的なものから今でも通用しそうなモダンなものまで眺めるだけでも楽しい。資生堂の広告は数は少ないけど頭一つ飛びぬけてオシャレな感じだった。2018/07/28

天婦羅★三杯酢

2
確か何かの機会で「図鑑類が安い」って言われて買った内の1つだったとは思う。化粧品なんて全く興味の無かった私であるが、資本主義とルッキズム、セックスとジェンダーのあれこれが交差するこの分野の有様を、「化粧品広告」というかなりクリアなのぞき穴から覗いてみるのはなかなかに愉快ではあった。広告の爛熟期の記述に比べて、本当の意味で戦争が激しく、直接的な攻撃を被る直前の1943年の記述の素っ気なさが、かえって雄辯に戦争の悲惨さを伝えているようにも思えた。2021/08/04

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