出版社内容情報
史上最大の都市連合体として中世・近世ヨーロッパ史に大きな足跡を残した「ハンザ」の通史。ハンザ研究の泰斗による渾身の一冊。
世界史上最大の都市連合体として中世から近世にかけてヨーロッパ史に大きな足跡を残し、同時代の経済活動を語るうえで欠かせない「ハンザ同盟」の通史。中世ヨーロッパに特有の都市連合体はいかにしてヨーロッパ北部の経済圏を支配するまでになったのか。本書では、ハンザの盟主リューベクの 成立から説き起こし、やがて絶頂を迎えたハンザ諸都市の展開、その終焉までを描ききる。ハンザ史研究の泰斗による渾身の一冊。
目次
はしがき
序 章 ハンザ「同盟」とは何か
1 中世ヨーロッパの都市と商業
2 ハンザのなりたち
第1章 ハンザの前史
1 ハンザの商業展開の前夜
2 リューベクの建設
第2章 商人ハンザの時代
1 ハンザ史の時代区分
2 ドイツ商人のバルト海進出
3 バルト貿易初期の様相
4 北西ヨーロッパ貿易初期の様相
第3章 都市ハンザの成立
1 バルト海岸諸都市の建設
2 リューベクの発展
3 自然発生の都市連合
4 北方都市同盟の発生
5 デンマーク戦争と都市ハンザの確立
第4章 一四世紀前後のハンザ貿易
1 ハンザのスカンディナヴィア進出
2 バルト貿易の進展
3 フラソドルの情勢
4 イギリスにおけるハンザの経済進出
第5章 ハンザの機構および貿易と都市の態様
1 ハンザ総会
2 ハンザの中央機構
3 ハンザの外地商館
4 ハンザ貿易の態様
5 中世ハンザ都市リューベクの完成
6 ゴシック都市リューベクの完成
第6章 ハンザの衰退
1 中世末期のハンザをめぐる国際情勢
2 中世末期におけるハンザとイギリスの関係
3 オランダ商人との競争
4 ハンザ内部の動揺
第7章 ハンザ諸都市の群像
1 ライン地方
2 ハンブルク
3 ブレーメン
4 バルト海岸諸ハンザ都市
5 ダンツィヒ
6 リーガ
第8章 ハンザの末路
1 外地商館の没落
2 イギリスのおけるハンザ貿易の末路
3 ハンザ最期のあがき
4 ハンザの滅亡
終 章 ハンザの文化遺産
参考文献
内容説明
世界史上最大かつ最も長期にわたって存続した都市連合体「ハンザ」は、中世の商業発展と都市の役割を知る上で格好のテーマである。彼らはいかにして独立性を保ちつつ、ヨーロッパ北部の経済活動を支配するに至ったのか。本書ではハンザ商業展開の前夜から説き起こし、盟主リューベクを中心にやがて絶頂を迎えるハンザ諸都市の興隆、その終焉までの数百年間の歴史をみる。ハンザ史研究の泰斗による好個の通史。
目次
序章 ハンザ「同盟」とは何か
第1章 ハンザの前史
第2章 商人ハンザの時代
第3章 都市ハンザの成立
第4章 14世紀前後のハンザ貿易
第5章 ハンザの機構および貿易と都市の態様
第6章 ハンザの衰退
第7章 ハンザ諸都市の群像
第8章 ハンザの末路
終章 ハンザの文化遺産
著者等紹介
高橋理[タカハシオサム]
1932年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科(西洋史学専攻)修士課程修了。弘前大学教養部教授、山梨大学教育学部教授、立正大学文学部教授を歴任、2003年立正大学を定年退職。著書:『ハンザ同盟―中世の都市と商人たち』(教育社)、『都市論の現在』(共著、文化書房博文社)。主な論文:「十三世紀ヴィスビ・ドイツ商人による北方通商法の確立」(『史学雑誌』88編11号)、「中世初期における北・東ヨーロッパの宣教事情」(『弘前大学教養部紀要』30号)、「ハンザ都市リューベクの帝国直属と十三世紀の教皇庁」(山梨大学教育学部報告)、「フィンチャルの聖ゴドリクとその時代」(『立正史学』93号)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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