叢書パルマコン<br> 農の原理の史的研究―「農学栄えて農業亡ぶ」再考

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叢書パルマコン
農の原理の史的研究―「農学栄えて農業亡ぶ」再考

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422202952
  • NDC分類 610.1
  • Cコード C0022

出版社内容情報

農業の工業化に引きずられるかのように、農学の工学化がとどまることのない今、果たして工学に従属しない「農学」はどのようにして存在可能なのか、という問いから書き起こす、今までにない農学思想書。「農本主義」の提唱者にして我が国の代表的農学者である横井時敬を軸に、満洲移民政策に深く関与した橋本傳左衛門、報徳思想に傾斜した転向農学者杉野忠夫、ナチス農業政策の満洲移植を試みた法学者川島武宜、公害病研究でも著名な反骨の農学者吉岡金市ら、極めて個性的な農に関わる思想と実践を限界と可能性の視点から詳述。中・東欧やロシア各国の農業政策と農学のなかに日本の農を置き、旧来の農本主義的疑似ロマン主義に流れることなく、医・食・心・政・技を総合する、未来の農学を目指す史的試論。農学を原理的に塗り替えんとする意欲作。

内容説明

工学に従属しない“農学”は、果たして存在可能なのか?ロマン的農本主義を乗り越える、新たな“農学原論”の試み。

目次

序章 科学はなぜ農業の死を夢見るのか
第1章 夢追い人の農学―チャヤーノフと横井時敬の理想郷
第2章 八方破れの農学―横井時敬の実学主義
第3章 大和民族の農学―橋本傳左衛門の理論と実践
第4章 転向者の農学―杉野忠夫の満洲と「農業拓殖学」
第5章 「血と土」の法学―川島武宜のナチス経験
第6章 反骨の実学―吉岡金市による諸科学の統一
終章 農学思想の瓦礫のなかで

著者等紹介

藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年北海道旭川市生まれ、島根県奥出雲町出身。2002年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。博士(人間・環境学)。東京大学大学院農学生命科学研究科講師などを経て、2013年より京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史・環境史。著書に、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005年、第1回日本ドイツ学会奨励賞)、『カブラの冬』(人文書院、2011年)、『ナチスのキッチン』(水声社、2012年/決定版共和国、2016年、第1回河合隼雄学芸賞、上記三作を主な対象として第15回日本学術振興会賞)、『給食の歴史』(岩波新書、2018年、第10回辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(青土社、2019年、第41回サントリー学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Go Extreme

2
科学はなぜ農業の死を夢見るのか:食と農の死 北一輝の消化器消滅論 農学栄えて農業亡ぶ 農学の思想を求めて 夢追い人農学ーチャヤーノフと横井時敬の理想郷:チャヤーノフの理想郷 農業経済学者のユートピア 労働と科学技術 小農経営と自然環境 躓き石としての文化 台所と農業の廃止 八方破れの農学ー横井時敬の実学主義 大和民族の農学ー橋本傳左衛門の理論と実践 転向者の農学ー杉野忠夫の満州と農業拓殖学 血と土の法学ー川島武宜のナチス経験 反骨の実学ー吉岡金市による諸科学の統一 農学思想の瓦礫のなかで2021/03/01

PETE

1
農学に思想を伴って挑んだ人々が、精神主義や満蒙開拓・ルイセンコ論争に絡めとられて死屍累々となる経緯を、文献の紹介をしながら知らしめていくのが非常に愉しい本だった。外国の農業思想との対決が、ドイツ・ロシアという当時の2大後進国のものに限られていたのは残念なのだが、当時の米英仏に農学なんてものが資本主義に絡め捕られずに存続していたのか疑問なので、そこを次に読んでみたいと思った。2021/06/29

meòrachan

1
全体の話と言うより「農の原理」におけるキーパーソン(と著者が考える人)の話.面白かったです.「・・・否,・・・」と言う表現が複数あって,学術書の場合,この表現の意味をどうやって取れば良いかわからなくてとまどいました.2021/05/05

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