図説 世界の歴史〈7〉革命の時代

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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422202471
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

農業革命、産業革命、アメリカ独立革命、フランス革命、科学革命など、18世紀の近代国民諸国家をめぐる巨大な変革の潮流。

内容説明

18世紀以降、ヨーロッパ文明圏にさまざまな「革命」が起こり始める。社会的には農業革命や産業革命、政治的にはアメリカ独立革命やフランス革命、そして新しく誕生した科学技術によって人びとの意識にも革命的変化が起こり、ヨーロッパ人は人類史上かつてない規模の繁栄を手にすることになった。

目次

第1章 古い思想と新しい思想(識字率の向上;科学革命 ほか)
第2章 長期的な変化(人口の増加;農業革命 ほか)
第3章 革命の時代(北米大陸のイギリス植民地;アメリカ合衆国の誕生 ほか)
第4章 新しいヨーロッパ(ナショナリズム;ウィーン体制 ほか)
第5章 アングロ・サクソン圏(イギリスとアメリカ合衆国の類似点;アメリカ合衆国の孤立政策 ほか)

著者等紹介

ロバーツ,J.M.[ロバーツ,J.M.][Roberts,J.M.]
1928年生まれ。元サザンプトン大学副学長。長年、オックスフォード大学出版局の看板シリーズである「オックスフォード・ヒストリー・シリーズ」の総監修者をつとめた(“The Short Oxford History of the Modern World”“The New Oxford History of England”“The History of Europe”など)。1976年に『世界の歴史』を刊行し、大好評を博して以降、26年間にわたって改訂をつづけている。現代における世界史研究の第一人者

見市雅俊[ミイチマサトシ]
1946年生まれ。中央大学文学部史学科教授

東真理子[アズママリコ]
1960年生まれ。大阪市立大学文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

62
副題の通りフランス革命をひとつの頂点とする時代のヨーロッパ史。したがって著者の立ち位置がはっきり出てくる時代で、監修者が「あとがき」で書くように、バーグやピールを評価するその現実主義的保守性がよく出ている。その最たる部分はマルクス主義を「宗教」と切って捨てるところ。確かにその側面はあるけど、フランス革命を含め民衆、特に都市住民の動きがあっさりしすぎ。また政治史に対し経済史が弱い。アメリカ南北戦争を殆ど奴隷制の賛否で追うが、背景にある貿易問題やリンカンの奴隷解放宣言の理由がよく見えない。典型的な欧米中心史。2021/07/13

ほうすう

14
18世紀から19世紀にかけて欧米の歴史を描く。農業革命・産業革命・フランス革命・アメリカ独立革命(戦争)など副題にふさわしく革命が本巻のキーワード。政治史のみならず社会史・文化史・思想史なども充実しているのは本シリーズの特徴だろうか。その分政治史がいささか駆け足なのと、平易なことばで進んでいる分、けっこうな山場がするっと流れていると感じることもあった。一つ、丁寧なですます調と抱負な図に騙されてはいけない。中身は高度でありこの言葉の意味は知っているよね、みたいな前提で話されることもある。相応に難解ではある。2023/06/05

れど

5
第6巻から時間かかりましたが、読み終えました。 いわゆる神聖ローマ帝国ハプスブルグ全盛、フランスが台頭する混沌とした 中世後の近世ヨーロッパの次の時代。 それはハプスブルグの凋落、ナポレオンの登場と退場 そして、パックス・ブリタニカから、次世代の超大国 アメリカ・ロシアの拡大の始まりです。 このシリーズは、本当に読みやすさはさることながら 図説や地図も入り、中立的な視点が非常に良いと思います。 世界史を流れで追っていく、教科書の応用版としては 最適だと思います。お勧めです!2013/02/03

がんぞ

4
前半は産業革命に至る思想と基礎技術の蓄積を論じ、農業・牧畜社会から工業生産に転換していく悪影響は計り知れないが「子供でも工場で労働に使役するようになり、その善悪はにわかに言えません」と出現したプロレタリアート労働者の生活の悲惨さにも言及。後半はアメリカが独立戦争にフランスの助力で勝利し、援助でフランス国庫が疲弊、フランス革命に至りそれが(英国とロシアを除く)ヨーロッパ全土にまで波及していく。1795年ナポレオンは暴徒鎮圧に大火器が有効であることを実証し、彼の出世の糸口となった。軍隊の賛同なき革命はなくなり2015/04/29

tieckP(ティークP)

3
本シリーズは他のシリーズなら執筆者を務める学者が監修していて、特に本書の後書きは簡にして要を得ている。「ロバーツ先生は、人間社会の栄光と悲惨、希望と絶望を冷静に見据えようとし(…)先生とお呼びするのも、そのためです」「高校の世界史の教科書(について)後世や力点の置き所が本書とかなりよく対応しているのには少々、驚きました」「何よりもまずリアリスト(…)革命そのものについて先生はかなり冷淡」「イギリスが結局は1番、その衣鉢をつぐアメリカが2番、というのがどうも先生の本音」「革新と伝統の両立。あるいは中庸」2017/02/21

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