内容説明
時代、社会、人間の問題に常に鋭いまなざしを向けつづけた児童文学作家、上野瞭。精選17作品と8つのキーワードをもとに、追憶の中ではなく、今を生きる私たちの中にこそ息づく作品の魅力に迫る。構想を練ったノートや原稿、自筆のイラストカットなど貴重な資料も公開。
目次
第1章 児童文学作品(『ちょんまげ手まり歌』;『目こぼし歌こぼし』;『日本宝島』;『ひげよ、さらば』;『さらば、おやじどの』;幼年童話・中編・短編集)
第2章 児童文学の延長線上にある作品と活動(『砂の上のロビンソン』;『アリスの穴の中で』;『三軒目のドラキュラ』;「晩年学」が目指したもの)
第3章 評論(『戦後児童文学論』;『現代の児童文学』)
第4章 座談会「今、なぜ、上野瞭なのか」