出版社内容情報
国家資格・公認心理師が誕生し、より一般普遍的なカウンセリングの方法が求められている今、ロジャーズのカウンセリング理論(自己一致、共感的理解、肯定的関与)から発展したフォーカシングをベースとした心理療法は、日本のカウンセリングにおける共通基盤としての実践理論にもなりうると考えられる。本書では、基礎や専門用語を解説したうえで、実際の臨床場面での実践、プロセスを、具体的な事例に即して丁寧に示す。
内容説明
何を感じ、何を聴こうとしているのか。フォーカシングを用いた心理療法の基礎や専門用語を解説。実際の面接場面ではどのようなプロセスをたどるのかクライエントとセラピストのヴィヴィッドなやりとりも紹介。
目次
第1章 フォーカシング指向心理療法の起源(フォーカシング;ロジャーズとジェンドリンの体験論 ほか)
第2章 フォーカシングにおける傾聴と共感のエッセンス(傾聴とクライエントのフェルトセンス;共感とセラピストのフェルトセンス ほか)
第3章 面接場面におけるフェルトセンスの触知とセラピストの伝え返し(クライエントの概要;面接場面における具体的な応答 ほか)
第4章 フェルトセンスに着目した面接プロセス(「我慢する」という心のあり様と体験過程;クライエントの概要 ほか)
第5章 フォーカシング指向心理療法Q&A(フェルトセンスとそうではない身体の感じとは、どのように見分けるのか。;クライエントの見立てはどのように行うのか。 ほか)
著者等紹介
内田利広[ウチダトシヒロ]
1993年、九州大学大学院博士後期課程単位取得後退学。博士(心理学)。臨床心理士。公認心理師。龍谷大学教授、京都教育大学名誉教授。専門は教育臨床心理学。所属学会は日本人間性心理学会、日本心理臨床学会、日本家族心理学会、日本フォーカシング協会など。現在、日本フォーカシング協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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