出版社内容情報
心理面接においてクライエントが抱える課題への作業が進展するには、セラピストが自分を懸けてクライエントと真摯に向き合い、柔軟な判断力や感性、自由な精神を最大限に生かすことが重要となる。本書では、そうした生きた存在としてのセラピストのあり方を切り口に、多様な事例に即して、心理臨床の基底部で動く真に治療的な現象の本質を探る。独自のコンセプトに基づいた活動で創設50周年を迎えた山王教育研究所からの発信。
目次
主体性とコミットメント
第1部 スタンダードな枠組みの中で(イメージに共に晒される;プレイセラピーの中のセラピスト―「私」の成立過程を共に体験する;怒りとこころの変容―砂、母なるものとの関係;転回点としての自閉症パニック―「実感に根ざす言葉」への17年)
第2部 スタンダードな枠組みを超えて(乳児院における心理臨床―「共に夢を見る」;学生相談室の可能性―大学の中の隠れた宝;ターミナルケアにおける心理臨床―深層心理学的な理解がもたらす意義;裁判員裁判とふたりの心理士―伴走者、当事者それぞれの視点)
セラピストの当事者性―プロセスへのコミットメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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主体性とコミットメント:受容と受動・心的現実・枠を超える可能性・向き合う/自分を懸ける/遊ぶ イメージに共に晒される:私に出会う・イメージに開かれる・突き刺すものとしてのイメージ プレイセラピーの中のセラピスト 怒りとこころの受容 転回点としての自閉症パニック 乳児院における心理臨床 学生相談室の可能性 ターミナルケアにおえる心理臨床 裁判員制度とふたりの心理士 セラピストの当事者性:巻き込まれる専門家・臨床の知再考・セラピストの専門性・心理臨床におけるエビデンス・心理臨床の訓練2021/01/27