出版社内容情報
本書で〈私〉とは、自らの持てる可能性を最大限に発揮して生き、主体的に他者と深く関わり合いながら、認識を新たにしていき、常に変化に開かれた主体と考えられている。〈私〉を生きるとはどのようなありかたなのか、またそのプロセスを心理臨床家はいかに支えられるのか。〈私〉と近縁の心理学的概念との比較といった理論的検討に加え、水平性をめぐる動き、垂直性をめぐる動きという観点から事例場面の検討をおこない考察する。
内容説明
自らの持てる可能性を最大限に発揮して生きる。“私”を生きるとはどのようなありかたなのか。心理臨床家はそのプロセスをいかに支えられるのか。
目次
第1部 “私”をめぐる理論(問題提起と本書の構成;“私”に関する心理学的概念からの検討;「水平性をめぐる動き」「垂直性をめぐる動き」からみた“私”)
第2部 “私”が生成する心理療法の実際(自閉症スペクトラム障害の子どもの“私”;神経症の“私”;母親面接の“私”)
第3部 “私”が生成する心理療法とは(“私”を生きるプロセスを支えるセラピストの姿勢;総合考察)
著者等紹介
小山智朗[コヤマトモアキ]
1971年丹波篠山市に生まれる。大阪市立大学文学部卒業、甲南大学人文科学研究科修士課程修了、京都大学教育学研究科博士課程研究指導認定退学。教育学博士。現在は、京都先端科学大学准教授、京都大学非常勤講師。臨床心理士、公認心理師。関心は、バックパッカー的な生き方、講義で学生の笑いを取ること(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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