出版社内容情報
自らを極限まで追い込むがゆえに、深層にある心身の課題に直面せざるを得ない、アスリートの臨床心理を現場から報告する。
明るく健康的で、何の悩みもなく、意欲的に限界に挑戦するアスリートというイメージは偏見にすぎない。彼らは自らを極限まで追い込むがゆえに、深層にある心理的・身体的課題に直面せざるを得ないのだ。しかも、トップアスリートになると、競技を続けるかどうかも自らの判断では決められず、元気に練習に励み、競技に勝ち、濃厚な人間関係に耐えねばならない。長年、アスリートの心理臨床に携わってきた著者の現場からの報告。
まえがき
山中先生のコメント
第1章 アスリートの心理臨床
第2章 A選手:競技に執着しすぎて、「何が何だかわからなくなる」と訴えたアスリートとの面接
第3章 B選手:心理的強化を求めて来談したアスリートとの面接──メンタルトレーニングからカウンセリングへ
第4章 C選手:「やる気がなくなった」と訴えて来談したアスリートとの面接
第5章 D選手:腕の堅さを訴えたアスリートとの面接
第6章 E選手:真面目すぎるトップアスリートへの心理サポート事例
第7章 F選手:アスリートの苦悩と創造性
第8章 アスリートの心理的支援
付章 事例検討会の記録
あとがき
【著者紹介】
東京教育大学体育学部卒業 東京教育大学大学院体育学研究科修了 体育学修士 博士[医学] 岐阜大学教育学部教授岐阜大学心理教育相談室室長臨床心理士日本スポーツ心理学会認定 スポーツメンタルトレーニング上級指導士日本臨床心理身体運動学会認定 認定スポーツカウンセラー1級
内容説明
極限まで自らを追い込むがゆえに深層に潜む心理的・身体的課題に直面せざるをえないアスリートたち。真摯なセラピストの現場からの報告。
目次
第1章 アスリートの心理臨床
第2章 競技に執着しずきて、「何が何だかわからなくなる」と訴えたアスリートの面接
第3章 心理的強化を求めて来談したアスリートとの面接―メンタルトレーニングからカウンセリングへ
第4章 「やる気がなくなった」と訴えて来談したアスリートとの面接
第5章 腕の堅さを訴えたアスリートとの面接
第6章 真面目すぎるトップアスリートへの心理サポート事例
第7章 アスリートの苦悩と創造性
第8章 アスリートの心理的支援
著者等紹介
鈴木壯[スズキマサシ]
1952年、岩手県生まれ。1975年、東京教育大学体育学部卒業。1977年、同大学院体育学研究科修士課程修了。臨床心理士。博士(医学)。1977年、岐阜大学に奉職、2001年より同大学教育学部教授(臨床心理学、スポーツ心理学担当)、2004年より同大学心理教育相談室室長を兼務。岐阜県臨床心理士会前会長。日本スポーツ心理学会理事(前副会長)。日本臨床心理身体運動学会常任理事。岐阜県内スクールカウンセラーのスーパーバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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