虐待とトラウマを受けた子どもへの援助―統合的アプローチの実際

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  • サイズ A5判/ページ数 333p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422115665
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

虐待・トラウマ体験をもつ子どもたちへの治療アプローチに焦点を当てた、実践的なガイドブック。村瀬嘉代子氏序文。

虐待・トラウマ体験をもつ子どもたちへの治療アプローチに焦点を当てた、実践的なガイドブック。子どもは一人ひとり異なる個性を持つ。著者は長年の臨床経験に基づき、それぞれの子どものニーズや能力を治療の中でアセスメントしつつ、認知行動療法や家族療法、表現療法、さらには家族をも組み入れながら、子どもにとって一番効果的なアプローチを探る。詳細な事例とともに治療の進め方を学べる格好の手引書。村瀬嘉代子氏序文。

刊行に寄せて     村瀬嘉代子
親愛なる日本の読者のみなさんへ

はじめに

第I部 虐待とトラウマ――臨床実践の基本となる考え方

第1章 虐待、トラウマを受けた子どもの治療における基礎
第2章 統合的アセスメントのガイドライン
第3章 統合的治療法についてのガイドライン
第4章 表現療法
第5章 認知行動療法
第6章 家族療法と家族プレイセラピー
第7章 特有の問題──ポストトラウマティックプレイ、トラウマフォーカストプレイセラピー(TF-PT)そして解離の問題

第II部 四つの事例

第8章 スコットとお城とお姫様の護衛
第9章 カーラの居なくなったお母さん探し
第10章 裏庭に潜む危険
第11章 魔女と赤ちゃんと虫

おわりに
訳者あとがき
文 献
索 引

【著者紹介】
エリアナ・ギル(Eliana Gil, Ph.D.)スターブライト児童家族プレイセラピー訓練機関のディレクターとして、児童虐待のアセスメントと治療についての集中コースを提供。バージニア州スプリングフィールドにある、多文化臨床センターに勤務し、虐待を含む様々な問題に苦しむ小さな子どものためのメンタルヘルスサービスを提供している。性的虐待被害に苦しむ子どもと家族を援助する仕事を、これまでカリフォルニア州、メリーランド州、バージニア州などで33年間、主に行ってきた。バージニア工科大学にて児童虐待、プレイセラピー、家族療法の講義を担当。出身はエクアドルであり、バイリンガル、バイカルチュラルである。主な著書に“The Healing Power of Play: Working with Abused Children”[邦題『虐待を受けた子どものプレイセラピー』(誠信書房)]がある。

内容説明

深い心の傷を負った子どもとその家族のために治療者はどのようにアプローチすればよいのか?一人ひとり異なる個性と能力をもつ子どもたち。その状態、ニーズについて的確にアセスメントをおこない、治療の経過に応じて表現療法・認知行動療法・家族療法などを柔軟に使い分け、「統合的」に用いる治療の様子を、具体的な事例で生き生きと描写。長年被虐待児と関わってきた著者が示す、治療実践ガイドライン。

目次

第1部 虐待とトラウマ―臨床実践の基本となる考え方(虐待、トラウマを受けた子どもの治療における基礎;統合的アセスメントのガイドライン;統合的治療法についてのガイドライン;表現療法;認知行動療法;家族療法と家族プレイセラピー;特有の問題―ポストトラウマティックプレイ、トラウマフォーカストプレイセラピー(TF‐PT)そして解離の問題)
第2部 四つの事例(スコットとお城とお姫様の護衛;カーラの居なくなったお母さん探し;裏庭に潜む危険;魔女と赤ちゃんと虫)

著者等紹介

ギル,エリアナ[ギル,エリアナ] [Gil,Eliana]
Ph.D.スターブライト児童家族プレイセラピー訓練機関のディレクターとして、児童虐待のアセスメントと治療についての集中コースを提供。バージニア州スプリングフィールドにある、多文化臨床センターに勤務し、虐待を含む様々な問題に苦しむ小さな子どものためのメンタルヘルスサービスを提供している。性的虐待被害に苦しむ子どもと家族を援助する仕事を、これまでカリフォルニア州、メリーランド州、バージニア州などで主に行ってきた。バージニア工科大学にて児童虐待、プレイセラピー、家族療法の講義を担当。出身はエクアドル

小川裕美子[オガワユミコ]
臨床心理士。米国プレイセラピー協会認定プレイセラピスト/スーパーバイザー。Licensed Professional Counselor(ニュージャージー州、テキサス州)。明治学院大学大学院心理学研究科修士課程修了。University of North Texasで子ども中心プレイセラピーの大家であるDr.Garry Landrethのもとで学び大学院博士課程修了。現在、ニュージャージー州立大学大学院カウンセリング学科准教授、日本プレイセラピー協会理事、Association for Counseling for Adolescents and Children理事

湯野貴子[ユノタカコ]
国際基督教大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士。米国プレイセラピー協会認定プレイセラピスト/スーパーバイザー。現在、ファミリーメンタルクリニックまつたにプレイセラピスト、静岡大学大学院人文社会科学研究科非常勤講師、桜美林大学大学院心理学研究科非常勤講師、日本プレイセラピー協会理事。専門は臨床心理学、精神分析的心理療法、遊戯療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひろか

3
副題にも、『統合的』とあるが、まさに統合的。非常に現実的で、着実な取り組み。被虐待児へのプレイセラピーをしている臨床家には必携。2013/09/15

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