出版社内容情報
臨床心理士ならではの技術や工夫が詰まった電話相談の進め方とは? 虐待や発達障害、いじめ、不登校など、事例も豊富に掲載。
臨床心理士ならではの技術や工夫が詰まった電話相談の進め方を詳しく解説する。相談者と対面して行う面接相談とは異なる電話相談固有の特徴を説明しながら、相談を進めるにあたっての基本姿勢や、場面に応じた具体的な応答の仕方を紹介。また、虐待や発達障害、いじめ、不登校、母親同士の付き合いなど実際の相談事例も豊富に掲載している。子育て支援にかかわる人ならぜひ身につけておきたい話の「聴き方」のエッセンス。
目次
序文
まえがき
第1章 いまどきの子育て事情
1.現代の子育て
2.児童虐待の変遷
3.子育て支援の展開
4.子育て支援における電話相談の意義
第2章 臨床心理士による子育て電話相談
1.「こども相談室」の活動を通して
2.子育て電話相談の目標と基本姿勢
第3章 聴くことからはじめよう――基本姿勢を生かした電話相談
1.基本姿勢を生かす
(1)誰が何を問題にしているのか
(2)今、ここでの気持ちを聴いていく
(3)できることから始めよう――健康度の見立て
(4)相談者を応援する姿勢
(5)他機関との連携・協働――他機関を上手に利用する
2.傾聴とアセスメント
(1)相談に含まれる機能
(2)アセスメント
(3)アセスメントしながら聴くということ
(4)電話相談員の「返し」
(5)聴くことに含まれるさまざまな行為
3.相談の進め方
(1)援助としての相談――相談者と相談員との関係
(2)相談の各段階における聴き方
第4章 トレーニングプログラム
1.聴くことのワーク
(1)2つの聴き方の違いを学ぶワーク
(2)伝え返しのワーク
(3)話し手に教えてもらうワーク
(4)具体的な言葉かけのワーク その1――傾聴とアセスメントを学ぶワーク
(5)具体的な言葉かけのワーク その2――元気になる言葉かけのワーク
2.事例検討会
(1)事例検討会の進め方
(2)事例検討会の実際
3.リラクゼーションと感受性を豊かにするワーク
(1)リラクゼーションのワーク――簡単リラックス
(2)感受性を豊かにするワーク
第5章 事例から学ぶ子育て電話相談
1.乳幼児期の相談
(1)養育相談
(2)虐待が心配される相談
(3)母親同士の付き合い方
2.学齢期の相談
(1)いじめや不登校についての相談
(2)発達障害についての相談
(3)その他
3.思春期の相談
4.東日本大震災に関わる相談
資料
参考文献
あとがき
【著者紹介】
「東京臨床心理士会」は、1991年に発足した、東京都に在住・在勤の臨床心理士による職能団体で、2012年に「一般社団法人東京臨床心理士会」として設立登記をした。2013年現在で会員数は約4,300名。主な活動は、東京都スクールカウンセラーへのバックアップ研修をはじめ、各領域の会員への研修、被害者・被災者支援、自殺対策への協力、里親支援機関事業(東京都の委託)、心の健康電話相談などであり、住民の心の健康の保持向上への寄与をめざしている。「こども相談室」は、2001年に臨床心理士会では初めての常設相談室として東京都児童会館で事業開始、電話相談を中心に臨床心理士による子育て支援を重ねてきた。2012年11月には会独自の相談室を開室し、年間約800件の相談を受けている。
内容説明
臨床心理士ならではの技術や工夫が詰まった電話相談の進め方。面接相談とは異なる電話相談固有の特徴を説明しながら、相談を進めるにあたっての基本姿勢や、場面に応じた具体的な応答の仕方を豊富な事例とともに詳しく紹介。子育て支援にかかわる人ならぜひ身につけておきたい話の「聴き方」のエッセンス。
目次
第1章 いまどきの子育て事情(現代の子育て;児童虐待の変遷 ほか)
第2章 臨床心理士による子育て電話相談(「こども相談室」の活動を通して;子育て電話相談の目標と基本姿勢)
第3章 聴くことからはじめよう―基本姿勢を生かした電話相談(基本姿勢を生かす;傾聴とアセスメント ほか)
第4章 トレーニングプログラム(聴くことのワーク;事例検討会 ほか)
第5章 事例から学ぶ子育て電話相談(乳幼児期の相談;学齢期の相談 ほか)