ギーゲリッヒ夢セミナー

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  • サイズ A5判/ページ数 251p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422115603
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

独特のアプローチで知られるギーゲリッヒの夢セミナーを逐語録形式で紹介。わずかな素材から深い洞察へ導くプロセスは感動的。

心理療法を行っていると、クライエントからの夢の報告が結構あるという。本書では、夢を非常に大切にするユング派のなかでも独特のアプローチで尊敬を集めるギーゲリッヒ博士の夢セミナーの記録を逐語録形式で紹介する。簡単な事例概要のほかには、ごく短い夢の記述があるのみ。それらの素材だけで進められるセミナーは、驚くほど深い洞察へと導かれる。なぜ、夢の記述だけでそうした洞察が生まれるのだろうか? そのプロセスを丁寧にたどる。

夢への内在的アプローチ―ギーゲリッヒの方法論     河合俊雄

事例1 コミュニケーションの問題
―1から「結合と分離の結合」としての2の論理へ

事例2 うつ状態―何かを始めることと架け橋としての自分

事例3 自分の問題を直視できない
―神経症的アリバイから出立へ

事例4 吃音・夜尿の男児
―無垢な子ども時代から現実との出会いへ

事例5 直面への恐怖―外からの治療的な敵意と批判的回避

事例6 家族の救済―英雄的自我から反省的自我へ

事例7 不登校と父親代わり―高みからの墜落

補講 ポスト自我的世界の問題と病理

事例8 パニック発作と自我の不在
―作られた呪いと恐怖を認めること

事例9 母娘関係―隠された願望と自分自身の物語や他者

あとがき      田中康裕

【著者紹介】
■著者ヴォルフガング・ギーゲリッヒ(Wolfgang Giegerich)1942年生。米国で独文学を教えた後、シュトゥットガルトのユング研究所で訓練を受け、ユング派分析家資格を取得。1976年にシュトゥットガルトで分析家として開業し、その後はミュンヘン近郊にオフィスを移し、現在はベルリン在住。故ジェイムズ・ヒルマンとともに元型的心理学の旗手と見なされ、エラノス会議で講演を行う他、世界中の様々な国で講義や講演を行い、二百以上にのぼる著作や論文は、日本語、イタリア語、ポルトガル語等を含め、数カ国語に翻訳されている。代表的な著書に、The Soul’s Logical Life: Towards a Rigorous Notion of Psychology(Peter Lang, 1998; 4th ed. 2007、『魂の論理的生命』として邦訳近刊予定)、最新刊としては、What is soul?(Spring Journal Books, 2012) 等がある。

内容説明

夢を「外から見る」のではなく「内から見る」。まさにすべてのイメージに魂が宿っているかのように一つひとつのイメージに丁寧に添っていくことで、夢の内側からクライエントの抱えている心理学的な真実に迫ってゆく。既知の事実ではなく、夢のもたらす未知なるもの、驚くべきことをこそ治療に生かそうとする独特のアプローチを、あたたかくも緊張感に満ちたセミナーの全記録によって紹介する。

目次

夢への内在的アプローチ―ギーゲリッヒの方法論
事例1 コミュニケーションの問題―1から「結合と分離の結合」としての2の論理へ
事例2 うつ状態―何かを始めることと架け橋としての自分
事例3 自分の問題を直視できない―神経症的アリバイから出立へ
事例4 吃音・夜尿の男児―無垢な子ども時代から現実との出会いへ
事例5 直面への恐怖―外からの治療的な敵意と批判的回避
事例6 家族の救済―英雄的自我から反省的自我へ
事例7 不登校と父親代わり―高みからの墜落
事例8 パニック発作と自我の不在―作られた呪いと恐怖を認めること
事例9 母娘関係―隠された願望と自分自身の物語や他者

著者等紹介

ギーゲリッヒ,ヴォルフガング[ギーゲリッヒ,ヴォルフガング] [Giegerich,Wolfgang]
1942年生。米国で独文学を教えた後、シュトゥットガルトのユング研究所で訓練を受け、ユング派分析家資格を取得。1976年にシュトゥットガルトで分析家として開業し、その後はミュンヘン近郊にオフィスを移し、現在はベルリン在住

河合俊雄[カワイトシオ]
1957年生。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。Ph.D.(チューリッヒ大学)、ユング派分析家。臨床心理士。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。専攻は臨床心理学

田中康裕[タナカヤスヒロ]
1963年生。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)。ユング派分析家。臨床心理士。現在、京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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麗子

1
「夢に入っていく」。。「解釈」しようとするのではなく、「入っていく」ことでクライアントの病理がいつのまにか浮き彫りになり、自然と治療につながっていく感じ。。とても面白かった!2013/04/24

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