出版社内容情報
脳科学やうつ病・発達障害・認知症……私たちの生活に深く関わる病を癒す精神科医療。その深まりを紹介するシリーズ完結巻。
いまでは「精神医学」という言葉が身近になっています。脳科学やうつ病・発達障害・認知症などへの関心からも、私たちの社会生活に切っても切れない精神科医療。そのフィールドの広がりをシリーズ前巻で紹介しましたが、今回は、未来への可能性をはらんだ多層性を探ります。「統合失調症」「電気けいれん療法」「リエゾン・コンサルテーション」「医療少年院」「大学保健センター」といった領域から、精神医学の深みに迫ります。
序 章 精神医学のおくゆき 深尾 憲二朗
第一章 統合失調症の脳画像研究 宮田 淳
第二章 電気けいれん療法 諏訪 太朗
第三章 リエゾンコンサルテーション精神医学 林 晶子
第四章 医療少年院での精神医療 川田 良作
第五章 精大学保健センターでの精神科医の仕事 上床 輝久
コラム 私の留学体験記 杉原 玄一
コラム 精神科開業医の仕事 宋 仁浩
コラム わが国の精神医療史 山岸 洋
コラム 精神療法について 野間 俊一
京大精神科の思い出 木村 敏
【著者紹介】
1966年大阪府生まれ、京都大学医学部卒業、医学博士。チューリッヒ大学医学部脳波・てんかん学部門、京都大学大学院医学研究科講師を経て、現在、帝塚山学院大学人間科学部教授。専門は、臨床てんかん学、臨床神経生理学、精神病理学。てんかんを主な題材とし、神経科学と哲学の間に橋を架けて、精神医学の方法論を探求している。
目次
序論 精神医学は奥深い学問なのです
第1章 統合失調症の脳画像研究
第2章 電気けいれん療法
第3章 リエゾンコンサルテーション精神医学
第4章 医療少年院での精神医療
第5章 大学保健センターでの精神科医の仕事
京大精神科の思い出
著者等紹介
深尾憲二朗[フカオケンジロウ]
1966年大阪府生まれ、京都大学医学部卒業、医学博士。チューリッヒ大学医学部脳波・てんかん学部門、京都大学大学院医学研究科講師を経て、帝塚山学院大学人間科学部教授。専門は、臨床てんかん学、臨床神経生理学、精神病理学。てんかんを主な題材とし、神経科学と哲学の間に橋を架けて、精神医学の方法論を探求している
村井俊哉[ムライトシヤ]
1966年大阪府生まれ、京都大学大学院医学研究科修了、医学博士。マックスプランク認知神経科学研究所などを経て、京都大学大学院医学研究科教授。専門は臨床精神医学一般、行動神経学、高次脳機能障害の臨床。さまざまなこころの病気が、脳のはたらきのどのような障害から起こるのか、画像研究などをもとに探究している
野間俊一[ノマシュンイチ]
1965年香川県生まれ、京都大学医学部卒業、医学博士。ヴュルツブルク大学精神療法・医学的心理学研究所を経て、京都大学大学院医学研究科講師。専門は、思春期青年期精神医学、心身医学、精神病理学。若者や身体疾患患者のこころの問題について、「そのひとにとっての身体」という視点から探究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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