出版社内容情報
カウンセリングを《技芸》としてとらえ、身体表現や声の重要性に言及した、全く新しい《実践》カウンセリング入門書。
カウンセリングを学んでいても、カウンセラーが実際どのように面接しているのか見たことがない人は多い。カウンセリングは音楽を修得するときのように、頭で分かるだけでなく実際に身体を使ってできるようになることが重要だ。本書はカウンセリングを《技芸》としてとらえ、音楽や演劇同様パフォーミング・アートであるとする。カウンセリングにおける身体表現や声の重要性に言及した、全く新しい《実践》カウンセリング入門書。
まえがき
はじめに
第1章 カウンセリングとは
「カウンセリングとは何か」という問い
クライエントの「体験を促進する」
自己理解
ありのままを受け入れる心構え
全身の身体表現を用いる
前提としての援助的人間関係
カウンセラーの「癖」と個性
第2章 カウンセラーの聴き方
聴くことの重要性
聴くことの難しさ
カウンセラーの聴き方
第3章 マインドフルに聴く
マインドフルネスとは
何もしないことを学ぶ
ラディカル・アクセプタンス
日常生活におけるインフォーマルな実践
マインドフルに聴く
第4章 応答技法について
応答技法
あいづち
反射
クライエントの発言内容の要約
感情の明瞭化
非指示的リード
質問
指示・教示
自己開示
終わりに
第5章 カウンセラーの声、呼吸、姿勢
カウンセリングは身体的な技芸
声の重要性について
声の可能性を知る
さらに声について知る
呼吸について
姿勢について
おわりに
コラム5-1
第6章 カウンセラーの話す技術
カウンセラーも話す
聴くことは情報の受け手になること?
カウンセラーの言葉の技術 サリヴァンの考え
カウンセリングは治療的レトリックである
焦点メッセージとメタ・メッセージ
カウンセリング場面の具体例から
アーティスティックに行こう
コラム6-1
第7章 クライエントの心理における不安の働きを理解する
語られない不安
テキスト分析に陥るな
人は幸福を願い、不幸に陥ることを恐れる? 常識的前提を離れよ
前向きの動機と逃げ出す動機
第8章 カウンセリングの限界と広がり
カウンセリングは唯一絶対の援助?
カウンセリングを受けて悪化するケース
カウンセリング以外の援助への信頼
あとがき
付録1 マインドフルネス瞑想のエクササイズ
付録2 イメージ・ワークによる傾聴の実習
付録3 リアルな場面設定でのカウンセリング実習
付録4 実習を生産的に安全に行うために考えておきたいこと
カウンセリングを学ぶ上での実習の重要性
実習におけるクライエント役の難しさ
実習のふり返り
お芝居か現実か
実習における傷つき体験について
付録 推薦図書
【著者紹介】
1961年 神戸市生まれ。京都大学教育学部、京都大学大学院教育学研究科にて臨床心理学を学ぶ。大谷大学文学部専任講師、京都大学保健管理センター講師、京都大学カウンセリングセンター講師を経て、現在 京都大学カウンセリングセンター教授。教育学博士(京都大学)。臨床心理士。
目次
第1章 カウンセリングとは
第2章 カウンセラーの聴き方
第3章 マインドフルに聴く
第4章 応答技法について
第5章 カウンセラーの声、呼吸、姿勢
第6章 カウンセラーの話す技術
第7章 クライエントの心理における不安の働きを理解する
第8章 カウンセリングの限界と広がり
著者等紹介
杉原保史[スギハラヤスシ]
京都大学カウンセリングセンター教授。教育学博士(京都大学)。臨床心理士。1961年神戸市生まれ。京都大学教育学部、京都大学大学院教育学研究科にて臨床心理学を学ぶ。大谷大学文学部専任講師、京都大学保健管理センター講師、京都大学カウンセリングセンター講師を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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