児童虐待・解離・犯罪―暴力犯罪への精神分析的アプローチ

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児童虐待・解離・犯罪―暴力犯罪への精神分析的アプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422115412
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C3011

出版社内容情報

暴力犯罪を引き起こす心理機制に、精神分析理論をベースに最新の神経科学も駆使してアプローチ、従来の犯罪者像に一石を投じる。

連続殺人、レイプ、強盗などの凶悪犯を数多く面接調査してきた著者は、ある重要な事実に気づく。それは、暴力犯罪は解離状態で実行される場合が非常に多いということである。また、犯罪者たちは深刻な児童虐待の被害者でもあった。児童虐待、解離、そして暴力犯罪は、どのように関係するのか? 暴力犯罪を引き起こす心理機制に、精神分析理論をベースに最新の神経科学も駆使してアプローチし、従来の犯罪者像に一石を投じる。

目次


日本語版への序文
序文
まえがき

第1章 暴力の物語の中の行為主体の位置づけ:「自分がやったのか?」
最初の研究/児童虐待と解離/児童虐待と解離と成人の暴力/トラウマを受けた脳/罰と罪/性的殺人:愛着理論/招かれざる客たち/私たちはここからどこへ向かうのか?/方法と資料

第2章 言葉を持たない者たちとの対話
沈黙のテクスト/曖昧な話し振り/無声映画/心的規則:文字と精神/攻撃の言葉/結合の不全/合成と歪曲:不明瞭な自己/不完全な文章:トラウマと言語の機能不全/神経学のサブテキスト/妨げられた言葉:トラウマを受けた時期/犯罪者の感情表出の論理/事例:象徴化の欠如/考察

第3章 犯罪者の不運
捜査資料より/犯罪の痕跡を追う/空虚さについて/見られるようになること/収容所/罪悪感は確かに存在する:その原始的な諸形態/考察

第4章 極限の倒錯
取り払われた愛着空想/空想が空想でなくなるのはどんな場合なのか?/うまく働かない空想/空想と現実の区別/魅惑された状態:トラウマの性愛化/退行/空想と融合と性的殺人/キム・スタンダード殺害事件/ジャスタスとプレソリイの語る物語/考察

第5章 目覚めている間に夢みること
疎外された自己/臨床例/トラウマとプレ・トラウマ/現実化する破滅/主体の帰属/擬人存在と副次的な語り/複数の状態/好ましからざる人物たち/身体をコントロールすること/アダムの3つの顔/筋書きのある即興と暴力的な決着/時は待つ/無から生まれる意味/考察

第6章 結論:自覚と責任能力と制御
攻撃性の闇/手段と目的/解離からエナクトメントへ、そして再び解離へ/共感から自制へ、そして再び共感へ/代理的な実行者:見えざる手/臨床家よ、自分自身を癒せ/セラピーは効果があるのか?/最大限の安全保障/効果的なプログラム/最終考察/ 2人の医者/結語:物語ることは意味を生み出すことである/事例の記録

文献
索引
謝辞
監訳者あとがき

【著者紹介】
アビー・スタイン(Abby Stein, Ph.D.)現在、ニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ・カレッジ・オブ・クリミナル・ジャスティス助教授、ホワイト精神分析研究所研究員。犯罪心理学、児童虐待とネグレクト、犯行中の意識状態といったことについて多数の論文がある。

内容説明

連続殺人、レイプ、強盗などの凶悪犯を数多く面接調査してきた著者は、ある重要な事実に気づく。それは、暴力犯罪は解離状態で実行される場合が非常に多いということである。また、犯罪者たちは深刻な児童虐待の被害者でもあった。これらの事実は、何を意味するのか?暴力犯罪を引き起こす心理機制に、精神分析理論をベースに最新の神経科学も駆使してアプローチし、従来の犯罪者像に一石を投じる。

目次

第1章 暴力の物語の中の行為主体の位置づけ:「自分がやったのか?」
第2章 言葉を持たない者たちとの対話
第3章 犯罪者の不運
第4章 極限の倒錯
第5章 目覚めている間に夢みること
第6章 結論:自覚と責任能力と制御

著者等紹介

スタイン,アビー[スタイン,アビー][Stein,Abby]
現在、ニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ・カレッジ・オブ・クリミナル・ジャスティス助教授、ホワイト精神分析研究所研究員。犯罪心理学、児童虐待とネグレクト、犯行中の意識状態といったことについて多数の論文がある

一丸藤太郎[イチマルトウタロウ]
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(心理学)。1976年から1979年までホワイト精神分析研究所で精神分析の訓練を受け、精神分析家の資格を得る。帰国後、大学院で臨床心理士の養成に携わるとともに、精神分析的心理療法の実践に取り組む。現在、広島国際大学大学院実践臨床心理学専攻教授。精神分析家(ホワイト精神分析研究所)、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士、日本精神分析学会認定スーパーヴァイザー

小松貴弘[コマツタカヒロ]
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、京都教育大学大学院連合教職実践研究科准教授。臨床心理士。専門は臨床心理学、精神分析的心理療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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るうるう

2
暴力犯罪者の多くが幼児期に虐待を受けており、その時身につけた解離のシステムが、大人になって他者を暴行する際に働く、という理論。他に、やはり幼児期の虐待が、子供の脳や精神の正常な発達を阻害する等。要は、かつての被虐待児が、次に加害者となり、解離中の犯罪なので自分がやったという自覚がなく、罪の意識もない、というもの。被害者側からすればひどい話だが、内容的にはとても啓発され、読書中何度も眠くなった。刺激を受けて脳細胞が組み変わるための眠気だったらよいが。専門書なので知識が不足して理解できないところも多かった。2015/03/09

ちーこっこ

0
海外の犯罪者たちの供述から、彼らがかつて児童虐待の犠牲者であり 犯罪へと至った経緯や心理を分析した犯罪心理学の専門書である

みずな

0
暴力犯罪者の多くは過去に幼児期からの深刻な被虐待経験があり、犯罪(暴力、殺人)行為を否定しながらも詳細に語ったり、逆に解離して記憶がなかったり、自分は穏やかな性格だと言ったりするという話。自分の経験知識不足で理解が足りないからか、平易に読み下せるようなものではない翻訳物の専門書だからか、とにかく遅々として進まず、平たく言うことが出来ない(平たく言わなくて良いもの、言語化出来ず溜まった澱の部分を考え続けるべき本なのかも知れないけど)。恩師が関わってたので意地で読み上げたところがある。笑2020/10/05

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