出版社内容情報
日本ユング心理学会(AJAJ)のジャーナル「ユング心理学研究」第3巻。ユング心理学に興味をもつ人の知的好奇心を満たす一冊。
日本ユング心理学会(AJAJ)のジャーナル「ユング心理学研究」第3巻。今回は、霊長類学者でゴリラ研究の権威である山極寿一が「暴力の由来」という演題で、人間とその他の霊長類の暴力の由来について分かりやすく解説した講演と、講演後のユング心理学者とのディスカッションを収録。またユング心理学の研究者による論文4本と第1回学会大会の印象記2本も併せて掲載。ユング心理学に興味をもつ人の知的好奇心を満たす一冊。
目次
シンポジウム(基調講演「暴力の由来」;討論―基調講演を受けて)
論文(個性化と多元的宇宙―ジェイムズ思想によるユング心理学再考;幻獣のアクティブ・イマジネーション;出会いと別れの接点―末期がん患者との面接過程;軽度発達障害における『イメージと言葉の乖離』について)
大会印象記
感想・レビュー
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Gotoran
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ユング心理学研究第3巻。人類学者、霊長類学者でゴリラ研究の第1人者の山極寿一先生の基調講演「暴力の由来」に続き、基調講演を受けての討論会、更には4編の研究論文と本書刊行の前年に開催された第1回日本ユング心理学会大会の印象記2編が収録されている。基調講演ついて。暴力という視点から霊長類だ辿った進化、食物あるいは性を巡る葛藤とその解決法について語られ、最後に人間に特有な暴力は霊長類にはない「集団への強い帰属心」から生まれたと。ユング心理学に関心のある人には知的好奇心を満たす書籍と感じた。2019/02/13