出版社内容情報
ユングの東洋思想・宗教論文の集大成が待望の復刊。訳者解説と詳しい訳注付き。東洋思想を再発見するためのよき導きの書。《ユングの東洋思想・宗教論文の集大成が待望の復刊》
ユングにとって東洋との出会いは、ヨーロッパ精神の限界を越える思想を築く跳躍台になった重要な出来事であった。彼は、ただ単に古典の思想を文献学的に研究するのではなく、その中に現代人の魂のあり方にかかわる実践的な問題を見出そうとした。
本書は、チベットの死者の書の心理学、チベットの大いなる解説の書、禅の瞑想、浄土の瞑想、インドの聖者、易と現代、の六論文からなる。巻頭に訳者の丁寧な解説を付し、くわしい訳注を付けた。東洋思想を再発見するためのよき導きの書。
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C・G・ユング[C G ユング]
著・文・その他
湯浅 泰雄[ユアサ ヤスオ]
翻訳
黒木 幹夫[クロキ ミキオ]
翻訳
内容説明
ユングにとってヨーロッパ精神の限界を越える思想を築く跳躍台となった東洋の古典思想。文献学的ではなく、実践的な問題を見出そうとした6論文を集成し、訳者による丁寧な解説と訳注を付した。東洋思想を再発見する良き導きの書。東洋思想、宗教論文の集大成、新装復刊。
目次
チベットの死者の書の心理学(一九三五)
チベットの大いなる解説の書(一九三九)(東洋と西洋の思考様式の違い;テキストの注解)
禅の瞑想(一九三九)―鈴木大拙に寄せて
浄土の瞑想(一九四三)―観無量寿経に寄せて
インドの聖者(一九四四)
易と現代(一九四八~一九五〇)
著者等紹介
ユング,C.G.[ユング,C.G.]
1875年生まれ。20世紀最大の思想家、精神医学者の一人。フロイトの信望厚き弟子であったが、やがて考え方の違いから袂を分かち、後に分析心理学の創始者となる。エラノス会議の主導的役割を果たし、深層心理学をはじめ、宗教・哲学など多様な分野の専門家と学際的な交流と研究を続けた
湯浅泰雄[ユアサヤスオ]
1925年生まれ。東京大学文学部卒業。筑波大学教授、桜美林大学教授を経て、桜美林大学名誉教授
黒木幹夫[クロキミキオ]
1948年生まれ。上智大学文学部卒業。西ドイツのボン大学、マインツ大学留学。大阪大学大学院博士課程修了。愛媛大学名誉教授(哲学、宗教学、日本思想史専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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