内容説明
うつ病の正しい理解からケアのポイントまでを対人関係療法的な視点からアプローチする。
目次
なぜうつ病に注目する必要があるか
うつ病を知る
うつ病の治療法
対人関係療法の考え方1―基本
対人関係療法の考え方2―四つの問題領域
対人関係療法の考え方3―悲哀
対人関係療法の考え方4―役割をめぐる不一致
対人関係療法の考え方5―役割の変化
対人関係療法の考え方6―人間関係のパターン
慢性のうつ病の治し方
うつ病の再発と回復
大切な家族がうつ病になったら
うつ病を通して成長する
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに普及啓発に努めている。現在は、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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okaching
8
周りでうつ病になった人の多くが認知が極端で責任感がとても強い人。その認知の為に罪悪感をもち、頑張り、徐々にエネルギーがなくなってしまう。2017/04/09
駿ばぱ
6
土曜日にこの本の著者の水島広子先生の講演を聴きました。話を聴いても感じましたが、うつ病などの精神疾患、それから自閉などの発達障害なども含めて、対人関係療法というのは確かに有効な1アイテムだと思います。 でも認知行動療法の時にも感じましたが、話を聞いたり、本を読んだりした時には確かに有効だと思えるのに、だんだんそれをやるのが辛くなってくる。それはなぜかとつらつら感かげてみると、やはり当事者だけが意識 しただけでは十分にカバー出来ないところがあるのではないのかなと感じます。人間関係が一番ですが、それだけではな2012/01/09
Glitter
3
身近な対人関係という究極の環境を調整するための技法が 一般読者向けに分かりやすく解説されている。 影響の強い関係を集中的に手当したり、切除することでうつ病をなおす。 対人関係に焦点を絞る治療法ではあるが、重要な他者との対話によって認知も修正されていく気がする。2018/11/28
みさきどり
2
うつ病にならないと分からないことがある、そんことを教えてくれる本でした。健康な方にも、もっと多くの人達に読んでもらいたい。2018/09/15
sayanu
2
当事者の親に良い本な気がする。濃い「対人関係」がない当事者にはあまり活用できない。(一応ミッションには入っている) 当事者への話と療法の説明を行き来する感じの書き方。2018/02/20