出版社内容情報
箱庭療法が日本に導入されて40余年。その領域は心理臨床に留まらず、医療・教育・福祉にまで広がっている。しかし箱庭療法による治療と基礎的研究の間には依然ギャップがある。本書は箱庭制作者と面接者との関係性に焦点を当て、制作者側の内的体験を検討する。さらに箱庭(砂箱)そのものについても主観的体験や臨床事例を通して検討していき、箱庭制作者と面接者、そして箱庭の三者関係から、箱庭療法の治療的要因に迫る。
内容説明
なぜ、箱庭をつくることが治療的に作用するのか。
目次
第1章 はじめに
第2章 箱庭療法における「関係性」
第3章 砂箱という宇宙
第4章 通路としての箱庭
第5章 箱庭制作に影響を及ぼす要因
第6章 「教育カウンセリング箱庭」の内的体験のプロセス
第7章 箱庭制作に影響を及ぼす「関係性」
第8章 箱庭療法におけるクライエント―治療者の内的交流
第9章 総合的考察
著者等紹介
中道泰子[ナカミチヤスコ]
福岡県生まれ。1992年大阪教育大学大学院修了。2008年佛教大学大学院博士後期課程単位取得による満期退学。現在、中道臨床心理オフィス所長、臨床心理士、博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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