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出版社内容情報
宗教哲学と臨床心理学という全く異なる分野の専門家二人が、宗教を手がかりとしつつ「統合失調症」という病の諸相について、それぞれの専門領域から言及した論考と、それらを繋ぐ形で自由に語り合う対談形式とで生き生きと論じるユニークな一冊。宗教哲学からは壮絶な自分との闘い・思索を続けた哲学者ウィトゲンシュタインが遺した論文や日記をもとに彼の内面の葛藤を追い、臨床心理学からは患者の事例や小説などを紐解き統合失調症を考える。
対談1 フロイトとウィトゲンシュタイン
第一章 統合失調症はつくられる 星川啓慈
対談2 統合失調症の二重の認識構造
第二章 幻聴的思考と幻視的思考─言語優先か、イメージ優先か 松田真理子
対談3 普通人の体験・宗教者の体験・統合失調症者の体験
第三章 自己嫌悪する自分から「あるがまま」の自分へ─ウィトゲンシュタインのキリスト教信仰 星川啓慈
対談4 ウィトゲンシュタインの幼少期と戦争体験
第四章 統合失調症と神体験について 松田真理子
対談5 自己と世界の関わり方
第五章 秩序について─人間の発達過程と発症過程、カフカの『審判』からみた秩序 松田真理子
対談6 ヨハネの黙示録と統合失調症
第六章 ウィトゲンシュタインの「確実性」の追求─『確実性について』にうかがえる「基本的信頼感」の再獲得 星川啓慈
対談7 人間にとってリアリティとは何か
目次
第1章 統合失調症はつくられる
第2章 幻聴的思考と幻視的思考―言語優先か、イメージ優先か
第3章 自己嫌悪する自分から「あるがまま」の自分へ―ウィトゲンシュタインのキリスト教信仰
第4章 統合失調症と神体験について
第5章 秩序について―人間の発達過程と発症過程、カフカの『審判』からみた秩序
第6章 ウィトゲンシュタインの「確実性」の追求―『確実性について』にうかがえる「基本的信頼感」の再獲得
著者等紹介
星川啓慈[ホシカワケイジ]
愛媛県川之江市(現・四国中央市)に生まれる。1984年筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科単位取得退学。このほか、カンザス大学(米国)・スターリング大学(英国)に学ぶ。1990年日本宗教学会賞受賞。1999年博士(文学)(大正大学)。東京大学、慶應義塾大学、筑波大学をはじめとした多くの大学・大学院で講師を務めながら、図書館情報大学(現・筑波大学)助教授を経て2000年大正大学文学部教授。専攻は宗教学・宗教哲学・言語哲学・宗教間対話論
松田真理子[マツダマリコ]
兵庫県神戸市に生まれる。早稲田大学第一文学部日本文学専攻卒業後、総合商社、総合法律事務所を経て1998年京都文教大学人間学部臨床心理学科3年次編入学。2004年日本心理臨床学会平成16年度奨励賞受賞。2005年京都文教大学大学院臨床心理学研究科博士後期課程修了。2005年博士(臨床心理学)(京都文教大学)。2005年京都文教大学人間学部(現・臨床心理学部)専任講師。専攻は臨床心理学・医療心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハイパー毛玉クリエイター⊿
西村修平(偽)
tekesuta