河合隼雄のカウンセリング教室

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河合隼雄のカウンセリング教室

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422114224
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0011

出版社内容情報

毎年6月に行われる四天王寺カウンセリング講座での著者の講演は、多くの受講生に感銘を与えた。この本はその講演録をまとめたもの。“どうして時間を決めるのか”“時間を守らない人にはどう対処するのか”などについて語った「カウンセリングと時間」、“クライエントに試されるとき”“プライバシーを守る”“身体接触と倫理”などについて語った「カウンセリングと倫理」など、時代を超えて生き続けるカウンセリングの要諦を改めて伝える一冊。

◆カウンセリングと時間
集中力が続くのは一時間
どうして時間を決めるのか
一週間に一回会うだけで効果があるのか
制限がないと共倒れになる
日常世界とは違う場
心を開いて待つ
深いところまでいっしょに下りる
思春期の子どもは一回目が大事
職業としての三要件
時間を守らない人
時間におくれて来る人
クライエントの苦しみの表現
苦しみを伝えられないクライエント
時間どおりに帰れない人
非日常を体験するグループ
非日常の体験を日常とどうつなぐか
カウンセリングの期間
カウンセリング独特の時間体験
永遠の時間感覚をもつ

◆カウンセリングと人間理解
理解をあせらない
カウンセリングをはじめたころ
わからなくてもうまくいく
うまくいった理由
クライエントは天才
カウンセラーが共にいる意味
人間理解の大事さ
どんな人にも正面から会う
相手をどれだけ理解できているかが根本
カウンセラーが自分自身を理解する
中年期の心理学
「創造の病」とは
頭だけでなく体でわかる

◆カウンセリングと倫理
文化による倫理、道徳の違い
倫理観は括弧に入れて
括弧を外すとき
クライエントに試されるとき
日本の伝統と倫理観
選び、決定するのはクライエント
クライエントとしての体験
無料で行うカウンセリング
料金をとるということ
プライバシーを守る
事例研究でのプライバシー
身体的接触と倫理

◆カウンセリングと家族
三つの方向から考える
「家族」――新・旧の考え方
人間は死後どうなるのか
血のつながりより名前が大事
日本の家の造り――言葉はなくともつながる家族
西洋化のもたらしたもの
核家族の問題
核家族の新しい生き方
欧米の家族のあり方
欧米のやり方を真似るとき
「居場所がほしい」
子どもの心を親にどう伝えるか
「研究者で、勝負師で、芸術家」
足りないところを補う努力
クライエントの家族に会う
家族の転機
誰に会うのか
「よい嫁にして」という姑の訴え
カウンセリングの妙味――意欲のある人をカウンセリング
クライエントを支える家族
家族が変わるとき
家族の対話
カウンセラーの家族
全体のバランスを見る

◆カウンセリングと友情
薄くなっている人間関係
人間関係もマニュアルで
友だちとはどんな人か
つながりを求めて
どうしたら心がつながるのか
カウンセラーが説教するとき
携帯で心がつながるか
一週間に一回のカウンセリング
友情を支えるもの
全体性と関係性0
友情と恋愛
激しい感情を超えて
近ごろ同窓会事情
贈り物とカウンセリング
クライエントが贈り物に託すこと
贈り物の思い出
忘れがたい思い出

【著者紹介】
1928年、兵庫県篠山市に生まれる。日本の臨床心理学のパイオニアであり、名実ともに第一人者。京都大学教育学博士。京都大学名誉教授。1952年に京都大学理学部卒業後、高校の数学教諭、天理大学講師をへて、1959年にアメリカへ留学。さらに、1962年にスイスのユング研究所に留学し、日本人として始めてユング派分析家の資格を取得。1965年に帰国後、京都大学教育学部で臨床心理学を教えるかたわら、ユングの分析心理学を日本に紹介し、その発展に寄与。1992年、京都大学を退官。1995年、国際日本文化研究センター所長、2002年、第一六代文化庁長官に就任。『昔話と日本人の心』で第九回大佛次郎賞、『明恵夢を生きる』で第一回新潮学芸賞を受賞。そのほか、1995年に紫綬褒章、翌1996年に日本放送協会放送文化賞、1998年に朝日賞、2000年に文化功労者顕彰など、数々の受賞歴がある。音楽をこよなく愛し、みずからもフルートを演奏するほか、質の高い室内楽の演奏会を日常生活の中に根づかせようと、特定非営利活動法人「文化創造」を設立し、専門的な文化ヴォランティアの育成をめざした。長年、臨床心理士の国家資格化のために全力をあげて取り組んだが、その実現を見ぬまま2007年7月19日、逝去。

内容説明

一度きりの個別の出会いのなかに普遍的な本質を見る。「時間」「人間理解」「倫理」「家族」「友情」の五つのテーマに分けて語る豊かなカウンセリングの知恵。

目次

第1章 カウンセリングと時間(集中力が続くのは一時間;どうして時間を決めるのか ほか)
第2章 カウンセリングと人間理解(理解をあせらない;カウンセリングを始めたころ ほか)
第3章 カウンセリングと倫理(文化による倫理、道徳の違い;倫理観は括弧に入れて ほか)
第4章 カウンセリングと家族(「家族」―新・旧の考え方;人間は死後どうなるのか ほか)
第5章 カウンセリングと友情(薄くなっている人間関係;人間関係もマニュアルで ほか)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年、兵庫県生まれ。京都大学教育学博士。京都大学名誉教授。元・文化庁長官。1952年に京都大学理学部卒業後、高校の数学教諭、天理大学講師をへて、1959年にアメリカへ留学。1962年にスイスのユング研究所に留学し、日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。1965年に帰国後、京都大学教育学部で臨床心理学を教えるかたわら、ユングの分析心理学を日本に紹介し、その発展に寄与。1992年、京都大学を退官。1995年、国際日本文化研究センター所長、2002年、第一六代文化庁長官に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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モッタ

13
★★★★☆ カウンセリングは日常とは違う場だということを態度で示さなければならない。「私はできる限り深いところに注目していますよ」というメッセージを発する必要がある。そうすることで、いつもは言えないけど、この場、この人になら話してみようか、という風になる。カウンセラーは、ふるまいが大切。2013/02/01

roughfractus02

9
本書を読むと、臨床の時空は科学の幾何学的滑らかさや宗教の天地を貫く垂直性とは違い、凸凹して伸縮しているように感じられる。そのつど制限を付してゴール設定するその背景にゴールの見えなさがあるのなら、カウンセリングの時空はフラットではないからだ。クライエントは話しつつ自らの声を聞く別の自分を作り、それを聞くカウンセラーも反省的な自己と対話を始める。家族、文化、倫理の内外を往還するこれら複数の対話に終わりはなさそうだ。カウンセラーはクライエントが自己決定に至った時も、思いは複数でも口は一つしかないと考えるという。2023/01/12

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

7
河合隼雄氏の講演録には引き込まれるものがある。ユング派のベテラン臨床心理士の講座を連続で受けたことがあるが、それはおよそ河合氏がこの本で語っている内容(その精神)と重なっていた。河合氏が日本の臨床心理学、特にユング派の人々にどれほど深い影響を与えていたのかがよくわかった。対人援助を職としている人は、河合氏の著書で語られていることは必ず役に立つし、その経験者ならば共感することも多いはずである。2020/05/19

バグマン

4
カウンセラーというのが、こんなに奇妙な仕事だと思わなかった。お悩み相談とは根本的に違う。クライエントの自我の深いところまでもぐり、激しい葛藤に立ち会う、というのがカウンセラーの仕事なのだと理解した。クライエントの自発性に任される領域が思いのほか多く(というかほとんど全部)、一緒にいるというのがとても大事なのだなと感じる。時間に遅れてくるクライエントに対して、「なぜ遅れるのだ」と怒るのではなく、「遅れなければならないほどしんどいのか」と理解するところに、著者の人間に対する深い洞察を感じた。2014/02/20

sayanu

3
カウンセラーに向けた心構えを河合の経験から話した本。出版は2009年。2001年からの講演録をまとめたもの。この10年でカウンセリングそのものの認知度や研究が随分進んだんだなあと思うほど、前半は何をそんな古いことを言っているのだ?という部分が多かった。2018/01/02

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