内容説明
「薬をのんでいるのに、なかなかうつが治らない」「何をしても気分がすっきりしない」―あなたは、こんな症状に悩んでいませんか?この本は、こうした軽いうつ症状に長く苦しんでいる人たちのために書かれたものです。何をやってもだめだとあきらめずにとにかく始めてみましょう。以前の元気なあなたを取り戻すだけではなくあなた自身も知らなかったすてきな自分の一面に出会えるかもしれません。
目次
1 長引く軽いうつ病と森田式ダイアリー(こころの症状;からだの症状;森田式ダイアリーとは? ほか)
2 ダイアリーをつけましょう(二人のケース―A夫さんとB子さんのプロフィール;最初の1週間のダイアリー;2週目以降のダイアリー ほか)
3 森田式ダイアリーの応用(森田式ダイアリーはどのような症状に適しているか;森田式ダイアリーを活用するうえでのQ&A;薬との併用について)
著者等紹介
林吉夫[ハヤシヨシオ]
昭和24年(1949)愛知県生まれ。同志社大学心理学専攻及び聖マリアンナ医科大学卒業。九州大学で医学博士取得。心身医学専攻。九州大学心療内科、三菱名古屋病院健康管理科医長などを経て、昭和63年から林内科クリニック院長。日本心身医学会評議員・認定医、日本心療内科学会評議員・登録医、森田療法学会認定医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kawasaki
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「森田式ダイアリー」は、その日その日の感情を記した日記をつけ、時間を置いてから過去の記述に対して肯定的なコメントをつける――というのが骨子らしい。本書では、例として社会人男女2人のキャラクターを登場させ、かれらの日記とそれに対するコメントを追いかけていくという「実践例」が演じられている。「実践例」をただ読んでいくだけでも、日々によいところを見つけたり、ゆっくりしてもいいと気づいたりでき、ものの見方がちょっと変わるかも知れない。各自でやってみようという助走が付けられるかも。2013/01/23