内容説明
「忘れられない記憶」のメカニズムを脳と心の両面から解き明かす。
目次
第１章 忘れられない人々（私自身の忘れられない思い出；突然よみがえってくる「外傷記憶」；けっして消えない恨みの記憶 ほか）
第２章 なぜ忘れることができないのか（忘れられない記憶の病理；忘れられる記憶は「善玉の記憶」である；「頭の記憶」と「体の記憶」の深い関係 ほか）
第３章 忘れる技術を伝授する（忘れたい刺激を遠ざける；怒りやフラストレーションを何かにぶつける；賠償を要求する、訴える ほか）
著者等紹介
岡野憲一郎［オカノケンイチロウ］
精神科医・精神分析家。１９５６年千葉県生まれ。１９８２年東京大学医学部医学科卒業、医学博士。１９８６年フランス・ネッケル病院にて研修。１９８７年アメリカ・メニンガー・クリニックにて研修・レジデント。カンサス州立病院勤務。２００４年帰国。現在、国際医療福祉大学所属。心のクリニック石神井、山王メディカルプラザ、聖路加病院、国際医療福祉大学付属三田病院に勤務（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
15
★★★Audible。2017/11/14
hakootoko
10
嫌な記憶に対して、アプローチを変えてみる。あるいは、アプローチを避ける。悪い記憶は、時間とともに薄れるものではなく、忘れるには、具体的な手段を取る必要があることを改めて知った。忘れるとは、思い出さなくてよくするということだ。記憶が取り出される外的刺激を避け続ける。あるいは、取り出して、分析することで、変容させる。忘れるには、思い出さないことが肝心だけどさ、記憶に付随する感情を変えていくのが、手っ取り早いように思えるんだよね。思い出して笑えば、思い出になったりする。そんなこともあったよね的人生。2015/03/28
葉月たまの
3
色々勉強になった♪。わたしも、嫌なことあると、直ぐフラッシュバックしてなかなか忘れられなかったこと多かったから＞＜。そういう時はわたしは直ぐ寝ちゃってたけどね。スポーツとか、お茶を飲むとか、そういうことも人によっては効果があったりなかったり、というのが科学的に分かっただけでも実り多かった上、他の方法についても学べたしね♪。また読み返して、しっかりこの方法、覚えこもう♪。あとはやっぱりカウンセリングの技術は身につけたいなあ、友達の相談に載るためにも。でも、友達をカウンセリングするのは良くないことかな。多分。2014/04/23
やん
2
期待したほどの内容ではなかったが参考になった。最近歳のせいか少しずつ忘却力が付いてきた自分にとって、忘れることよりも忘れられないことの方が今まで問題だった。でも忘れたいことって昔から記憶に染み付いているから、ちょっとやそっとのことでは消え落ちたりしない。それでも、今その事柄を思い出して悶々としているのはこの世で自分ひとりである確率は無限に高いので、悩むか悩まないかは結局自分次第でもある。記憶に苛まれた時は、「勝手に悩んどけ」と自分を突き放すことも時に必要。2019/02/02
Abdiel
2
精神科医による、辛い記憶を忘れる方法論。第1章で忘れられない記憶の例を、第2章で忘れられない訳を、そして第3章で忘れる技術を11通り紹介する。過去は変えられないけれど、いかにして乗り越えるか、悩んだ時の助けになるかもしれない。自己改革するにしろ、薬に頼るにしろ、相手を許すにしろ、納得がいくまで怒るなり悩むなりするにしろ…いずれもなるほどと思える内容だった。2008/07/17
