日本の精神性と宗教

日本の精神性と宗教

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422113715
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C1014

出版社内容情報

【内容紹介】
鎌田東二氏が『千と千尋の神隠し』を手かがりに、神の本来の姿を見失ってしまった日本を語れば、一方、山折哲雄氏は京都暮らしの経験から、路地小路や自然のなかにいまも日本人に息づいている宗教性を語る。そして、河合隼雄氏はアメリカ先住民ナバホやケルトの儀式を例に、それでは日本人はどのような儀式や宗教性を生きていくことができるのかを語る。日本人の生きる基盤となるこれからの宗教性について語り合ったシンポジウムの記録。
 
【詳細目次】
天理大学創立80周年記念 人間学部主催 公開シンポジウム
「日本の精神性と宗教」

開会の辞 「宗教」と「人間」をキーワードに天理人間学の構築 澤井義則
基調講演 日本の精神性と宗教 河合隼雄
指定討論Ⅰ 日本の伝承文化における宗教 鎌田東二
指定討論Ⅱ 現代日本人とその宗教心 山折哲雄
指定討論Ⅲ こころの諸問題と宗教 橋本武人
パネル・ディスカッション
河合隼雄・鎌田東二・山折哲雄・橋本武人・澤井義次(司会)
質疑応答
あとがき 菅野信夫

目次

基調講演 日本の精神性と宗教(河合隼雄)
指定討論(日本の伝承文化における宗教(鎌田東二)
現代日本人とその宗教心(山折哲雄)
こころの諸問題と宗教(橋本武人))
パネル・ディスカッション(河合隼雄;鎌田東二;山折哲雄;橋本武人;澤井義次)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
文化庁長官。専攻は臨床心理学。京都大学卒業後、スイス・チューリッヒのユング研究所へ留学。日本で最初のユング派分析家の資格取得。天理大学教授、京都大学教授、国際日本文化研究センター所長を経て現職

鎌田東二[カマタトウジ]
京都造形芸術大学教授。専攻は宗教哲学・比較文明学・民俗学・日本思想史。國學院大學大学院神道学専攻博士課程修了。文学博士

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
前国際日本文化研究センター所長。専攻は宗教学・思想史。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。国立歴史民俗博物館教授、京都造形芸術大学院長などを歴任

橋本武人[ハシモトタケト]
天理大学長。専攻は宗教心理学・天理教学。東北大学大学修士課程(実践哲学)修了。東北大学助手、天理大学宗教学科教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダージリン

5
天理大創立80周年のシンポジウムを基にした本。河合、山折両氏の名前に惹かれたのだが、鎌田氏の宮崎アニメからの切り口は面白かった。トトロでは森の神が息づいたところが舞台だったが、千と千尋では、神社は荒廃し、神の存在感が限りなく低下した場所で物語が始まる。都市と地方の差はあれど、年々古くからの習俗は消えていく。世界的にも宗教心が失われているようだが、そうなると何が起こるのか。気候変動などの危機は、自然を敬う心を取り戻す契機になるのかも知れない。 2019/10/18

魚京童!

4
私の知っている河合先生じゃない…。2014/01/15

13km

2
日本人の生活に宗教が上手くミックスされていて今まで気づかなかった。自分の生活における行動ひとつひとつが宗教と深く関係しているように感じる。2012/01/22

七草奈々子

2
この書で素晴らしいのはやはり河合隼雄氏の知見と言葉だと思われる。日本人の宗教というものを上手く捉えた言葉が散見できる。シンポジウムにおける講演・討論録で、特に後者で「練りに練った」というような思考でないのが残念か。2011/05/21

pippibato

1
自然の豊かさに恵まれたからこそ育まれたであろう、日本の精神性。反対に砂漠の何もない世界から生まれたキリスト教の影響を受けた西洋の精神性。日本の精神性を少しでも感じ直し、バランスを取ることを意識していけると、心の豊かさに繋がるのかなというようなことを考えさせられる一冊でした😌2023/10/06

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