出版社内容情報
【解説】
おとぎ話や児童文学への深層心理学的アプローチが盛んになっている。アンデルセンの作品8篇を選び,ユング的アプローチにフロイト的分析も交え,作品世界の意味を探求した。
内容説明
気鋭の児童精神科医が、アンデルセン童話の代表作品8篇をとりあげ、その主人公や登場(人)物などについて柔軟な連想の翼を広げ、主にユング心理学的アプローチをとりつつ、フロイトやアードラー派の解釈も混じえて、ストーリー全体の流れの中で無理なく納得できるような分析を展開する。アンデルセン童話を深層心理学的に考察した日本で初めてのユニークな成果である。
目次
第1部 本書の視点(童話への精神分析的アプローチの意義)
第2部 作品の分析(はだかの王様;すずの兵隊;空とぶトランク;のろまのハンス;マッチ売りの少女;赤い靴;おやゆび姫;みにくいアヒルの子)
第3部 作者について(生いたちから見たアンデルセン童話の心的世界)