出版社内容情報
【解説】
単に古典の思想を文献学的に研究するのではなく,その中に現代人の魂のあり方にかかわる問題を見出そうとした。チベットの死者の書の心理学,禅の瞑想,インドの聖者等。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
加納恭史
16
ユングがなぜ東洋的な瞑想に興味を持ったか、長年疑問を感じていました。その答えが分かりました。ユングは学生の時からスウェーデンボルグの本を読み、そのファンだった。彼はスウェーデンボルグを、偉大に科学者として、また同時に偉大な神秘家として称賛した。その生涯と著作に、ずっと大きな関心をいだいていた。この本は観無量寿の瞑想法について心理学的解説を加えたものです。この観経の主要な部分は「定善観」(瞑想の力によって浄土を見る方法)と呼ばれる。ユング心理学ではこの瞑想法は能動的想像と関係が深い。2021/09/18
Asakura Arata
2
ユングの論文集。西洋文明の視点で東洋を評価。2項比較しているところがいかにも西洋的。2011/07/28