出版社内容情報
なぜストーカー事件が起こるのか。なぜ母親は娘を束縛するのか。この異様なこだわり、思いつめる気持ちこそが執着だ。私たちの毎日を息苦しいものにしたりゆがめたりしている執着の正体を解き明かす。
内容説明
恋人に、娘に、モノに、若さに、SNSに、女らしさに、男らしさに…あなたはなぜ執着してしまうのか!?“執着という病”に苦しむすべての現代人へ。
目次
執着とは?
真実の愛か、失った関係への執着か
執着し合う母親と娘
「ため込み症」という病理
若さ、不老不死にしがみつく人々
女性らしさへの執着
ストーカーの心理とは?
人間関係、自己愛への執着を起こさせるSNS
「ひとつの見方」に執着する理由
成長、名誉、男らしさはそんなにすばらしいことなのか
亡くなった人への思慕をどう乗り越えるのか
執着から自分を解き放つために
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
精神科医・立教大学現代心理学部教授。1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさうさ
27
人はその時々に色んな物や事に執着しながら生きていくものなんだろうとは思うけど、本書に出てる事例にはほとんどピンとこなかった。要は、程度問題なんだろうな。一番驚いたのは、SNSでの執着を読んで、著者がネットで凄まじい罵詈雑言を浴びせられていたという事。そのくだりからヘイトスピーチあたりが面白かった。2016/08/23
ユズル
14
読書ノート用、再読。処分👋2023/02/25
いくみ
10
【執着】物事に固執し、とらわれること。気になる項目だけを飛ばし読み。 SNS(lineやFacebook)の可視化の話が印象的でした。2015/11/17
coldsurgeon
8
経済的にあるいは物理的に生きづらさを感じて過ごす人は多い。まして、心の中で日々、生きづらいなと思うことは私もある。その正体が、じつは「執着」ではないかという。ちょっとした挫折や失敗をいつまでも思い出し続け、名誉や物の所有にこだわることは、心に大きな負担をかけ、生きづらくするようである。こだわらない生き方、それにあこがれ、目指していきたい。2015/10/18
peace land
4
読みやすかった。呼吸法というのを、真剣にやってみよう。ヨガでやっているけれど、そんなに重視していなかった。2022/09/07