感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナハチガル
14
なんとなく『ジャングル黒べえ』みたいな、未開の地からきた少年が、日本でカルチャーギャップを体験したり、呪術で騒動を起こしたり、というような話かと思ってたら全然違っていた。80年代に少年誌でこんな濃密な漫画が連載されていたとは。著者が該博すぎて、どれが本当でどこから作り話なのか見当もつかないが、そんなことどうでもよくなるくらい漫画としておもしろい。文庫でなく大判で読みたかった。並録の『ユニコーン狩り』も、ぜんぜん雰囲気が違っていて、ほっこりして、これがまたいいんだな。もう告白しちゃいます。好きです。A++。2021/09/14
月光密造者
4
諸星作品に最初に触れたのはこれだったと思う。西洋の神話を題材にした漫画は多かったが、オセアニアを扱った物語は当時新鮮だった。今、読み直しても情報が古くないことに驚く。類似から古事記の世界が展開する構成も見事。2011/12/10
mittsko
3
表題作がやっぱりすごい。「オンゴロの仮面」初出が『月刊少年チャンピオン』1980年2月号とある。その後のサブカルチャーに与えた影響は甚大だ!もっともっと、もっと評価されるべき作品だと思う2010/01/22
fukafkacraft
2
諸星作品の中でも特に絶賛されているが、さほど面白くなかった。事件簿マニア的には、『妖怪ハンター』の何とも言えない独特の伝承民族ホラー臭に浸った後では、本作は構成、キャラクター設定ともに幼稚に感じる。同じような話が延々と続いており、一巻だけでも読了が苦痛だった。2015/03/02
neimu
2
「みんぱく」で見た入れ墨のプリミティブな美しさというものを理解するまでに、私は随分年月を必要としたけれど、ここには神話世界が息づいていて、いつも圧倒される。