所得税の理論と思想

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  • サイズ A5判/ページ数 334p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784419038083
  • NDC分類 345.3
  • Cコード C1032

内容説明

本書は租税とくに総合累進所得税の思想と制度の歴史についての古典を紹介することによって、それが市場制度にもとづく租税国家の税制として最も望ましい制度であり、これが人類の叡智の歴史的所産であって、これに代わる公平で民主主義的な税制が今のところないことを示すものである。そして1970年代末以来の新自由主義の改革による総合累進所得税制から消費税中心税制への移行を批判する歴史的理論的基盤を提供する。

目次

序章 所得税の思想に学ぶ
第1章 ケネディ『イギリスにおける課税』―社会史的租税思想史の古典
第2章 シェハーブ『累進課税論』―累進原理の解明
第3章 サイモンズ『個人所得税』―包括的所得税の確立
第4章 ドイツにおける近代所得税の発展
第5章 累進所得税の意義と展望
補章 所得税と法人税

著者等紹介

宮本憲一[ミヤモトケンイチ]
1930年、台北市生まれ/1953年、名古屋大学経済学部卒業/金沢大学助教授、大阪市立大学商学部教授、立命館大学政策科学部教授などを経て、現在、滋賀大学学長/大阪市立大学名誉教授、経済学博士/専攻、財政学・環境経済学

鶴田広巳[ツルタヒロミ]
1947年、福岡県生まれ/1971年、横浜国立大学経済学部卒業、1976年、京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得/現在、関西大学商学部教授/専攻、財政学・租税論
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