出版社内容情報
和歌、俳句といった日本短詩型文学を素材に、文化の根本原理を見あやまらないための“骨組み”を詳述。作家・丸谷才一との対説・鼎談も収録し、より幅広い観点からの考察となっている。
内容説明
古典を読み解く“鍵”。文化の根本原理と命ある言葉を求めて。伝統に学び、身につけてこそ創造は生まれる。その英知の結晶を、大筋見あやまらないための、「骨組み」を詳述。
目次
「和歌」という言葉の意味
古典詩歌の見方・読み方
詞華集の役割
日本の古典美学の根本
古典詩歌の色
日本の「中世」の特色―鼎談者=丸谷才一・由良君美
詞華集と日本文学の伝統―対談者=丸谷才一
芭蕉私論―言葉の「場」をめぐって
『猿蓑』のおもしろさ
現代詩歌と芭蕉〔ほか〕