内容説明
田んぼの水面をわたった涼しい風、用水路の心地よい水の音、ひんやりとした土の感触…。都会の生活で心も体も疲れきったあなたには、エステや温泉旅行より、農業のほうが効果的!?平日は芸能活動、週末は農業活動を続けてきた著者が、ハードだけどハッピーなプチ農村暮らしをレポート。
目次
第1章 私が「プチ農村暮らし」をはじめたワケ
第2章 農村は天国?地獄?いったいどっち!?
第3章 はじめての農業日記(1)被災から苗おこしまで
第4章 はじめての農業日記(2)田植えから収穫前まで
第5章 はじめての農業日記(3)稲刈りから営業まで
第6章 「プチ農村暮らし」で考えたこと、感じたこと
第7章 はじめての農業日記、その後
著者等紹介
大桃美代子[オオモモミヨコ]
情報番組をはじめ、料理、クイズ、バラエティと幅広い分野で司会として活躍。2004年10月の中越大震災を新潟県魚沼市の実家にて被災。現地からの情報を伝えた。翌年「魚沼特使」に任命される。05年4月より韓国に3ヵ月間、語学留学をし、その後も頻繁に通う韓国通。雑穀アドバイザー(日本雑穀協会)、野菜ソムリエ(日本ベジタブル&フルーツマイスター協会)、おさかなマイスター・アドバイザー(日本おさかなマイスター協会)、パンコーディネーター(日本パンコーディネーター協会)の資格を取得するなど、食育や農業にも関心が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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月讀命
52
以前より農業には興味がある。週末には近くの畑でも借りて農業(家庭菜園程度)をやりたいと思っていたので、自宅のそばに田園風景のある地域に住んで既に18年ぐらい経つがまだ実行には至らない。大桃さんは親が農業という環境ではあるが、全くの素人が農業に挑む姿は逞しくあり素晴らしく思う。苗作から田植、収穫、販売に至るまでを、未経験者に解る様に日記形式で事細かく教えてくれるので為になった。日本の食料受給率の低下やTppの問題、労働者の高齢化等、農業は大変な時代を迎えているが、国民に関心を与えるきっかけとなる本だと思う。2013/01/08
Humbaba
10
農業で生計を立てるというのはそれほど簡単なことではない.しかし,それをやっていると非常に強い充足感を得られる.何も知らないことを恥じて行動しないというのではなくて,知らないからこそ質問して教えてもらう.その姿勢が大切な事である.2011/08/28
KiKi
2
大桃さんの動機は凄いなぁと正直に感銘を受けるんですよ。 今回の震災もそうだったけれど、こういう大きな災害があった後、自分にできることをやる、しかも被災地の復興に役立つことをするっていうのは本当に素晴らしいことだと思うんですよ。 でもね、動機がそういう外発的な事件に誘導されたものであるだけに、やっぱり発想・・・・と言うか、取り組み方に都会臭が漂うというか、違和感があるというか・・・・・。 要するに発想そのものが「農業をやる」というよりは、「製品を(工業と同じように)作るけど、たまたまその産物が農産物だ2011/05/27
つな
1
たまにはこういうライトな農系本も読まねば。もちろん大桃さんはライトに農業やってるのではないしむしろ東京の芸能活動との二足の草鞋は専業にも劣らない苦労があると思うけれど。自分に翻って考えると、今年はもう少し柿畑にも足繁く通いたいな。自宅でも食べられるものの栽培も増やしたいな。2024/01/07
白としろ
1
農作業をしているあいだは、仕事や人間関係の悩みなど、いろいろな雑念などこかへ飛んでしまう。農家ではお酒が通過と言われるだけあって、あらゆるシーンでお酒が潤滑油となる。人が困っているとき黙って手伝える人間、素敵です。水管理を徹底して行う農家は、1日に朝昼晩の3回は水の状態をチェックするという。穂が出そろってから、平均気温の積算が900度を超えた。農業の六次産業化が言われているが、果たして平均年齢が64.2歳の人たちに可能なのだろうか。わからなくて当たり前なんだから、バカだと思われても平気。2016/03/02