内容説明
どんな人も輝ける瞬間がある。がんばったとき、苦労を乗り越えたとき…ひとりの女性としてのホンネで綴った初エッセイ。苦労なく優雅に見えるピアニスト。でも、裏では試行錯誤の繰り返し。複雑な家庭環境、デビュー当時の戸惑い、元気をもらった言葉、そして事務所を離れ、新たな一歩を踏み出した思いなどが、ストレートに、そしてさわやかに綴られている。
目次
誕生
とまどい
素直になれば
時は流れても
扉をあけよう
あきらめないで
あなたが輝くとき
旅立ち
すき
そのままのあなたで〔ほか〕
著者等紹介
西村由紀江［ニシムラユキエ］
作曲家・ピアニスト。幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。年間６０本を超えるコンサートでは、全国各地を訪れ、またライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」も行っている。彼女のふんわりしながらも凛とした人柄、またそこから紡ぎ出されるピアノの音色は、同世代の女性からの支持も高い。’０７年はデビュー２１年目を迎え、６月にニューアルバム「あなたが輝くとき」をリリース。夏には全国７カ所でのコンサートツアー、秋には映画音楽を担当した「ＭＡＹＵ ココロの星」が公開（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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陽子
27
西村さんのタイトル曲名でまとめられたエッセイ集。曲のできた背景がわかる。色々こぼれ話もあり。彼女のピアノを初めて聴いた時、私は物語のようだなと感じた。語らいのような。「言葉は心を表現しきれないけれど、音楽なら自分の気持ちを表すことができる」とピアノを弾いていた、内気で人見知りな少女。それが西村由紀江さん。飾らず、気取らず、温かく優しく、どこか不器用な。彼女の音楽は優しくて繊細。エッセイは人柄が表われていて、「信じる自分」を見つめて生きてる、ブレない部分に共感できた。改めてタイトルのCDを聴きたくなった。2020/10/24
双海（ふたみ）
11
私は西村さんのピアノ曲に、やさしさの中に凛とした強さを感じます。こういう背景があったのだと知って納得しました。「悲しいときに悲しさを全身で表わすのではなく、抑えても抑えきれない深い悲しみを伝えたい。落ち込んでいるときはその絶望感をピアノにぶつけるのではなく、そこで見た光明を繊細な音色に刻みたい。苦悶の表情で弾くのは、自分には似合わない。普通に座っていても、出てくる音に味わいのあるピアニストになりたい」2020/10/03
SS
2
最近本当に作品が好みでその背景を知りたく購入。本当に音楽（おとをたのしむ）の人。あと、最後に自分も好きな長谷川等伯がすきなことが嬉しかった。でも、色も、カタチも過ぎ去ったあとにのこる松林図屏風をみたいのはやまやまですが、、2013/08/24
