生と死の様式―脳死時代を迎える日本人の死生観

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784414803068
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0047

内容説明

近代医療が金科玉条のように言う「生命の尊厳」とは何か。自明の理としてきた「死」とは何であったのか。生命科学から数学や宇宙物理学に至るスペクトラム、心理学から神話に至る広がりの中から、生と死の問題を考える書。

目次

生命の価値―生と死の生物学的考察
死と死体
死が無限を生む
宇宙の生成と死
生命科学と死
ターミナル・ケアと庶民の死
生物界における生と死の様式
個体の生と死―免疫学的自己をめぐって
不死の時代
演劇の中の生と死
日本人の深層的な生死観―「いのち」と「たましひ」をめぐって
生死の両義性
私にとっての尊厳死
日本神話に照らしてみた脳死・臓器移植
心臓の交換と心臓の瞑想
日本人の死生観

感想・レビュー

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pippi

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2部構成。第?部は理系8名、第?部は文系8名。多様な視座からの「生と死、日本人がもつ生死観」の解釈アンソロジー。編者は免疫学者多田富雄と心理学者河合隼雄。第?部は現代が暗黙の前提。分子生物学時代の科学的死の定義の不確定さ。連続的プロセス過程後の死。一人称の死体は存在せず、二人称の死体は死とは認識したくない感情を押しだす親しいものの死体はまだ死体でなく、三人称の死体のみが「客観的な」死体だと養老孟司氏はいう。第?部は歴史性。日本神話から受けつぐ生死の隔壁の薄さは自殺率に反映。死の残酷性を天照は許容せず嫌悪し2012/09/16

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