コミュニティ政策学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784414603323
  • NDC分類 361.7
  • Cコード C1036

出版社内容情報

「リバタリアニズム」「社会正義」「出生前検査」「無縁社会」「移民」などコミュニティが抱える問題を図説によって分かりやすく解説

「リベラリズムとリバタリアニズムの対立」「社会正義」「出生前検査」「無縁社会」「移民」「災害」など、日本のコミュニティが抱える様々な問題を各分野の専門家が分かりやすく解説。社会福祉に関する教科書として機能しつつ、読者にとっては不透明な未来を予見する材料が豊富な人文書。図説が多用され、視覚的な理解を促す。

第1章 コミュニティ政策学とは何か(坂田 周一)
 第1節 シティズンシップの発達
 第2節 コミュニティ政策と政治思想
 第3節 コミュニティとは何か
 第4節 市民社会と地方自治
 第5節 コミュニティ政策学の構成

・・・第?T部・・・
コミュニティ形成の政策学

第2章 社会正義とコミュニティ政策(福間 聡)
 第1節 現代の代表的な政治哲学
 第2節 社会正義
 第3節 市場・福祉
 第4節 社会問題
 第5節 コミュニティ政策への批判的な吟味

第3章「生命倫理」から「いのちの倫理学」へ――「自己決定」から考える持続可能な暮らし(空閑 厚樹)
 第1節 「生命倫理」における自己決定
 第2節 私たちは,どのように選択しているのか
 第3節 持続可能な暮らしとは
 第4節 持続可能な暮らしの実践例

第4章 自治体行政とコミュニティのガバナンス(外山 公美)
 第1節 わが国における地方分権改革の動向
 第2節 平成の大合併
 第3節 コミュニティの変遷とガバナンス
 第4節 地域コミュニティのガバナンス

第5章 地方分権と参加・協働(原田 晃樹)
 第1節 公共サービス供給主体の多元化と行政官僚制の見直し
 第2節 地方分権のロジック
 第3節 分権観の異なる二つの住民像
 第4節 二つの分権観を架橋する協働論
 第5節 参加と協働を促進するための政策的基盤の必要

第6章 社会的企業とコミュニティ・エンパワーメント(藤井 敦史)
 第1節 社会的企業という曖昧な言葉
 第2節 社会的企業において「ビジネス」が意味するもの
 第3節 社会的排除と闘うヨーロッパの社会的企業
 第4節 コミュニティ・エンパワーメントとハイブリッド構造
 第5節 コミュニティ・エンパワーメントを可能にするために

第7章 コミュニティ・ビジネスと連帯経済――買い物弱者問題から考える(北島 健一)
 第1節「買い物難民」問題とは?
 第2節 動き出した経済産業省――「買い物弱者問題」
 第3節 買い物弱者問題の解決に向けた取組み
 第4節 「買い物支援」へのアプローチの多様性
 第5節 「地域コミュニティづくりとしての買い物支援」
 第6節 コミュニティ・ビジネス,連帯経済

第8章 社会開発とコミュニティ――バングラデシュ,現地NGOによる草の根レベルでの活動を通して(鈴木 弥生)
 第1節 社会開発とは
 第2節 社会開発とコミュニティ――バングラデシュを例として考える
 第3節 社会開発の推進媒体としての現地NGO――草の根レベルでの貧困層の参加
 第4節 まとめにかえて

・・・第?U部・・・
〈より良い暮らし〉へのコミュニティ政策

第9章 シティズンシップとコミュニティ(三本松 政之)
 第1節 外国人移住生活者への支援
 第2節 日本における移住生活者の実態と課題
 第3節 生活負荷とその対応
 第4節 韓国の多文化社会化の概況
 第5節 韓国の社会統合政策とその評価
 第6節 デニズンシップの実質化

第10章 ワーク・ライフ・バランスとジェンダー(坂無 淳)
 第1節 父親の子育て
 第2節 ワーク・ライフ・バランスのとれた社会
 第3節 ジェンダーとは
 第4節 まとめ

第11章 高齢社会とコミュニティ――コミュニティ政策における社会調査の必要性(和 秀俊)
 第1節 高齢社会における諸問題
 第2節 高齢者の自殺予防
 第3節 定年退職後の生活の再構築の必要性――地域生活者に向けて
 第4節 高齢社会のコミュニティ政策における社会調査の必要性

第12章 社会的排除とコミュニティ――犯罪と社会の関連をとおして考える(小長井 賀與)
 第1節 社会に生きる人間と国の責務
 第2節 犯罪者の背後にある社会的排除問題
 第3節 刑罰の目的と犯罪者の改善更生を支える処遇
 第4節 犯罪者の更生を支える地域の枠組み
 第5節 まとめ

第13章 ソーシャル・サポートとコミュニティ――コミュニティ心理学から考えるギャンブル依存症(熊上 崇)
 第1節「コミュニティ心理学」とはなんだろうか?
 第2節 ある自殺の記事から
 第3節 精神保健からみるギャンブル依存症
 第4節 大学生におけるパチンコ・スロット
 第5節 法とコミュニティから見たパチンコ・スロット
 第6節 コミュニティ心理学から考えるギャンブル依存症の予防
 第7節 まとめ

第14章 コミュニティと文化・芸術──文化政策の基礎(河東 仁)
 第1節 文化政策の沿革
 第2節 文化芸術とコミュニティ
 第3節 教育におけるアートプロジェクトの意義

第15章 人種とコミュニティ(リッチー・ザイン)
 Introduction
 1.Pre-European New Zealand
 2.Early European Contact
 3.Annexation and the Treaty of Waitangi
 4.Treaty Controversies
 5.Maori Submission and Retreat
 6.A White Man's Country
 7.Nation Building
 8.From the Cradle to the Grave
 9.Improving the Maori Lot
 Conclusion

【著者紹介】
立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科教授

目次

コミュニティ政策学とは何か
第1部 コミュニティ形成の政策学(社会正義とコミュニティ政策;「生命倫理」から「いのちの倫理学」へ―「自己決定」から考える持続可能な暮らし;自治体行政とコミュニティのガバナンス;地方分権と参加・協働;社会的企業とコミュニティ・エンパワーメント;コミュニティ・ビジネスと連帯経済―買い物弱者問題から考える;社会開発とコミュニティ―バングラデシュ、現地NGOによる草の根レベルでの活動を通して)
第2部 “より良い暮らし”へのコミュニティ政策(シティズンシップとコミュニティ;ワーク・ライフ・バランスとジェンダー;高齢社会とコミュニティ―コミュニティ政策における社会調査の必要性;社会的排除とコミュニティ―犯罪と社会の関連をとおして考える;ソーシャル・サポートとコミュニティ―コミュニティ心理学から考えるギャンブル依存性;コミュニティと文化・芸術―文化政策の基礎;人種とコミュニティ)

著者等紹介

坂田周一[サカタシュウイチ]
現在、立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科教授博士(社会福祉学)。専門、社会政策、社会福祉

三本松政之[サンボンマツマサユキ]
現在、立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科教授博士(社会福祉学)。専門、地域社会学、福祉社会学

北島健一[キタジマケンイチ]
現在、立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科教授経済学修士。専門、サードセクター論、社会経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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桜子

10
組織には、堪えて留まる世界と人格的な交流ができる世界とに分類されています。社会は、この2つの真逆の原理から人間コミュニティの集団が形成されており、マックス・ウェーバーが言う官僚制支配が隅々まで及ぶに至っている。現代ではそれが通用しなくなっており、第三手段として政治を主導する思想へと変化しているように思われる。何でもかんでも社会学に結び付ける手法は個人的に嫌う傾向ありますが、地方自治論と行政学は納得できる箇所が多く読みやすかったです。最終章は英文、分量の割には要点のみしか翻訳されていません。

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