ケアをすることの意味―病む人とともに在ることの心理学と医療人類学

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ケアをすることの意味―病む人とともに在ることの心理学と医療人類学

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784414428667
  • NDC分類 490
  • Cコード C3047

出版社内容情報

人間の体験における道徳的人間的な意味のある実践として経済性や合理性によっておとしめられているケアをすることについて再考を促す

現代においても、ケアはそれがどこでなされるにしろ人間の体験におけるひとつの基礎となる道徳的・人間的な意味のある実践であることは確かである。それは人間であるということの価値に深く関わっており、経済性や合理性によってその価値が乱暴に貶められることにあらがうものである。本書では、ケアをすることに関する深刻な議論を喚起し、医学・看護・心理学教育と実践・研究におけるケアの位置づけの再考を促す。その一方で、患者や家族やコミュティーにおいてケアをすることの意義を訴える。

第?T部
第1章 ひとりの心理臨床家の考える人間の生とアーサー・クラインマンの存在 (皆藤 章)  
序・ 第一節 心理臨床家としてのわたし・1私は何者なのか/2生きる心理療法を巡って/3宗教性/4糖尿病という「病い」との関わり
   第二節 邂逅 アーサー・クラインマン・1出会い前/2不治の病いと物語を巡る若干の考察/3出会い/4日本への招聘・結び

第2章

内容説明

医療人類学の世界的権威、ハーバード大学教授アーサー・クラインマンが現代におけるケアの本質を問う。貴重な来日講演(京都・東京)も収録。

目次

第1部(ひとりの心理臨床家の考える人間の生とアーサー・クラインマンの存在;21世紀における感性と主観性の変容―人類は生き残れるか;悲劇そしてケアをすること―アート(テクネー)としての医の失敗)
第2部(ケアをすること―より人間らしくなるための旅;不治の病いを生きる人へのケア―ある事例を巡って;病いと人間的体験―慢性の病いとともに生きること;耐えるということ―アーサー・クラインマン)
第3部(ケアをすること;道徳的・人間的体験としてのケアの実践;クラインマンから学んだいくつかのこと―臨床人類学が医療やケアにもたらすもの)

著者等紹介

皆藤章[カイトウアキラ] [Kleinman,Arthur]
1957年福井県生まれ。1979年京都大学工学部入学。京都大学教育学部転学部。1986年京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。大阪市立大学助教授、甲南大学助教授を経て、京都大学大学院教育学研究科教授。文学博士。臨床心理士

クラインマン,アーサー[クラインマン,アーサー]
1941年ニューヨーク市生まれ。現在、ハーバード大学教授(the Esther and Sidney Rabb Professor)。同大学医学部社会医学科の医療人類学・精神医学教授。ボアズ賞(アメリカ人類学会が授与する最高の賞)受賞。アメリカ精神医学会名誉会員。アメリカ芸術科学アカデミー会員

江口重幸[エグチシゲユキ]
1951年東京生まれ。1977年東京大学医学部医学科卒業。長浜赤十字病院、都立豊島病院を経て、1994年~一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院精神科医。現在、東京武蔵野病院副院長、教育研究部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆかり

1
現代では医療化や医学化が進んでいる。哀しみをうつ病とする。社会における寛容性が狭めれることにより病気という扱いにされることもある。「病い」と「疾病」の区分け。「癒し」と「治療」の違い。寄り添う、共に歩む、人間的であることが「ケア」につながる。西洋医学、現代医学は人間ではなく技術と向き合い、よりケアから遠ざかっている。 死に行く人を助けることはできないが、死に行く人の死を助けることはできる。その人が何者かであることに向き合うことで、「あるがまま」を彼らに与える。彼らが自分自身で何者であるかに辿り着く。2019/08/18

Momoko Nishikawa

1
疾患と病、治療と癒し 現代の医療ではなぜ癒されないのか?が腑に落ちた。2019/07/02

たいへいくん

1
臨床の中核にあるものを、純粋に突き詰めて考えると、このようなことになるのか。わかってはいるが、そうも言っておられない、などと自身を納得させながら日々過ぎていく時、この本を手に取る意味があるかもしれない。難しかったが、読んでよかったし、人に勧めたい一冊でもある。2018/02/19

ばかぼん

1
現前性=心をこめ、全身全霊でそこに参与する/その場に在ること/病いと疾患/疾患の社会的経過/ケアはニーズと手助けのギフト交換/耐える≠レジリエンス(復元力)/必要性からではなく、慰めケアする中に自己の存在価値を見出すのでありそのために働き続ける/ケアすることは苦痛や絶望を募らせ、ケアをすることで効果があるとか希望がもてるといった素朴な思いに疑問符を付すのである2017/12/02

okatake

1
アーサー・クラインマン、医療人類学の泰斗。「医療人類学」という学問分野があること自体初めて知りました。が、人として「病み」ながら生きていくこと、家族や介護者が「病い」をケアすることの本質に挑んでいる方。 その方の来日公演や論文を掲載し、編者の皆藤章、江口重幸氏らの解説がついている入門書です。 生きるということにたいする根源的な問いを発していると思います。 とても一回では理解できませんが、こういった分野があるということを知ったことは今後私自身の指針を見つけることができるかもしれない貴重な書籍になりそう。2016/11/25

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