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病気だけど病気ではない―糖尿病とともに生きる生活世界

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  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784414428582
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C3047

内容説明

本書は、文化人類学の民族誌的手法を駆使しながら、糖尿病者へのインタビューや患者会の参与観察を通して、糖尿病者たちの生活世界をつぶさに描き出したものである。きわめて現代的病いである糖尿病は、国内病ともいわれ、今や医療政策者や治療者たちにとって焦眉の問題となっている。著者は、あくまでも「病気になる」側の経験にこだわり、病気がもたらす苦悩の経験、家族や友人との関係、治療実践に対する創意工夫、医療者とのつき合い方、患者会のあり方など、当事者が編み出す問題に対処する術(すべ)を描きだす。「病気であること」の経験を描いた民族誌は、それ自体現代医療のあり方を鋭く問う物語となる。

目次

序章 なぜ糖尿病か
第1章 糖尿病の語られ方
第2章 糖尿病になった原因
第3章 糖尿病との向き合い方
第4章 治療実践を飼い慣らす
第5章 デジタル化される身体と「自分のからだ」
第6章 食事療法をめぐる社会関係
第7章 医療者とのつき合い方
第8章 なぜ集うのか―“Yの会”の活動から
終章 「病気だけど病気ではない」

著者等紹介

浮ケ谷幸代[ウキガヤサチヨ]
1953年生まれ。1994年埼玉大学教養学部卒業。2000年千葉大学大学院博士課程単位取得退学。2001年千葉大学大学院博士(学術)号取得。現在、千葉大学、立教大学非常勤講師。専攻は文化人類学、医療人類学
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