内容説明
「表現アートセラピー」とは、絵画、ダンス、音楽などのさまざまなアートを自在に組み合わせ、人間の本来もつ内的な成長プロセスを育む統合的な独自のアプローチである。生来の創造性を開き、癒しの力をもつこのアプローチは、自己を見つめ直したいときや霊性を取り戻したいとき、またグリーフワークとして、摂食障害などの嗜癖、性的虐待からの回復など多くの場面で有効である。本書はその具体的な理論と実際を分かりやすく示す。
目次
全体にいたる道―パーソン・センタード表現アートセラピー
創造性の促進
探求の開始
クリエイティブ・コネクション(ムーブメントと書くこと;アート、音楽、瞑想)
クライエントと共に用いる表現アート
表現アートの応用
影の受容と光の抱擁
アートによる霊性の発見
異文化交流のかけ橋
未来のための創造性と意識
著者等紹介
ロジャーズ,ナタリー[Rogers,Natalie]
ナタリー・ロジャーズ博士は、表現アートセラピーの分野におけるパイオニアである。博士は、パーソン・センタード表現アートセラピー研究所をカリフォルニア、サンタローザに設立し、女性問題、創造性の覚醒など独自の視点をもちつつ、心理療法家として30年以上の活動を続けている。なお、彼女はアブラハム・マズローのもとで修士号を取得し、国際的に有名なカール・ロジャーズ博士は彼女の父親である
坂田裕子[サカタヒロコ]
1970年日本女子大学文学部教育学科卒業。1976年日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程修了。現在、武庫川女子大学学生相談センター、カウンセラー、臨床心理士。著訳書に『樹の上の卵と桃を食べる少年』『箱庭療法研究3』誠信書房、ロジャーズ,N.『啓かれゆく女性』(共訳)大阪創元社、など
小野京子[オノキョウコ]
1976年日本女子大学文学部教育学科卒業。1978年日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修士課程修了。1989年米国カリフォルニア州立ソノマ大学大学院心理学部修士課程修了。現在、さいとうクリニック他非常勤。聖徳短期大学、日本女子大学非常勤講師。臨床心理士。著訳書に『意識の臨界点』(共訳)雲母書房、フレイジャー,R・ファディマン,J.『自己成長の基礎知識2』(共訳)春秋社、など
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