内容説明
催眠研究から精神分析の道に入って五十余年、フロイト派として出発した著者が、現代の精神分析学を学んできた過程をふり返り、今日の精神分析について展望する。加えて、すでに紹介してきた図表三百点から代表作を抽出し、さらに新たに三十点の図表を増補。これらを芸論になぞらえながら、著者の体験から得られた精神分析の精神と技術の本質を書き下ろした。巻末に「精神分析年表」と「精神分析の系譜」を付す。
目次
序章 フロイトとの出会い
1章 催眠法の時代―無意識を知る
2章 自由連想法を学ぶ―教育分析体験
3章 精神分析応用論―「純金」と「銅」
4章 二者心理学の導入―現代の精神分析へ
5章 精神分析治療のポイント―「洞察」から「語り直し」へ
6章 精神分析の治療的機能―芸論に学ぶ(1)
7章 精神分析の技能―芸論に学ぶ(2)
結び わが道をふり返って
著者等紹介
前田重治[マエダシゲハル]
1928年長崎市に生まれる。1952年九州大学医学部卒業。精神科、心療内科を経て、1972年九州大学教育学部教授。現在、九州大学名誉教授、医学博士。専攻は精神分析学・カウンセリング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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