目次
第1部 心理学とは何か(心理学論を考えるにあたって―科学であることをめぐって;「心」という意味―世界のパースペクティブ的構造とアスペクト的構造)
第2部 科学を超えるさまざまな在り方(科学者‐実践家モデルと心理学―連携が生み出す臨床心理学の視点;社会構成主義と心理学―「内なる心」の観念を超えて ほか)
第3部 研究最前線から心理学の可能性を考える(脳科学と心理学―行動と生理過程との狭間で;統計学と心理学―個を重視する統計学の観点から ほか)
第4部 社会における心理学の有効性(発達支援と心理学―心理学に人類史と未来をつなぐ視点を;社会的問題解決と心理学―紛争解決に貢献するために ほか)
第5部 心理学のさらなる発展に向けて(心理学が創造的であるために―創造的領域における熟達者の育成)
著者等紹介
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
1957年静岡県に生まれる。1980年東京大学教育学部卒業。1983年東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。東京大学大学院臨床心理学コース教授、博士(教育学)。専攻、臨床心理学
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感想・レビュー
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MasakiZACKY
1
心理学について考え直してみようって本。前半は「あれ?何の本を読んでたっけ?」となる。大事なことなんだろうけども、ぶっちゃけどうでもよい話が続く。あとは脳神経学とか発達とか組織とか色々な観点からの話があるけども何も新しいわけではなく、ただの分野紹介になっていた。新しいかたち…?全体的にバランスの悪い構成でした。結局なんだったのか。2013/10/25
戸塚こだま
0
新しめのことを色々まとめてあって、広く興味を高めたり保つのにいい感じ。章によって興味が湧いたりつまんなかったりするけど、とりあえず通読しても損はなさそう。2009/07/08
むじゅん
0
南風原先生の章を読みたくて大学で借りてきた。 臨床系の教授が、EBPは効果の一般性を見逃していると批判していたが、十分に高い効果量は効果の一般性も同時に保証しているので、そのような批判は当たらないように思えた。しかし、効果量から効果の一般性まで考察している論文はあまり多くないかもしれない。2023/09/06