青春新書インテリジェンス<br> ヒトの見ている世界 蝶の見ている世界

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青春新書インテリジェンス
ヒトの見ている世界 蝶の見ている世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413043489
  • NDC分類 481.37
  • Cコード C0245

内容説明

アゲハチョウ、ネコ、イヌワシ、コウモリ、カタツムリ…私たちに見えているのは、“世界のほんの一部”だった!私たちの想像をはるかに超える多様でユニークな、生き物たちの見ている世界を紹介。

目次

第1章 チョウや鳥には、私たちには見えない色が見えている!―世界はもっとカラフル(世界はカラフル;色って何だろう―虹は七色ではない;紫外線を見る生き物たち;色が苦手な哺乳類;光を使わずにして「見る」生き物;色の見え方は十人十色)
第2章 目の前にあるのに「見えないもの」、目の前にないのに「見えるもの」―「見る」とはどういうことか(ヒトの眼の仕組み;光とは;資格の情報処理;ヒトの見ている世界)
第3章 カタツムリは触覚で、フクロウは音で世界を「見る」―多様な生き物の「見る」(昆虫の「見る」;鳥類の「見る」;様々な生き物の「見る」;生き物の見る世界)
第4章 「眼の誕生」が生物たちの関係を一変させた?!―「見る」の進化(視覚の誕生;陸上生物の視覚の進化;哺乳類の視覚の進化;見る見られるの攻防戦;生き物にとって「見る」の意味)
第5章 「見えない世界」を思い描く、ということ―「世界」は一つではない(生き物が世界を描く意味;ヒトの世界の可能性;多様な世界が共存することの意味)

著者等紹介

野島智司[ノジマサトシ]
1979年東京生まれ。東京農業大学農学部卒。北海道大学大学院地球環境科学研究科修士課程修了。同大学院教育学研究科修士課程修了。九州大学大学院人間環境学府博士後期課程中途退学。自然と人間の関わりについて、動物生態学、環境教育学、環境心理学など多分野からの学際的なアプローチで実践的研究を行う。現在は福岡県糸島市にアトリエ「マイマイ計画」を構え、身近な自然の価値や魅力を伝える表現活動やワークショップを精力的に行い、各方面からの注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

41
2012年刊。視覚を中心に、感覚器官の進化や機能、生態との関係を分かりやすく解説する。光を見分ける細胞は、人間の場合3種だがアゲハ蝶は5種。「光の三原色」は人の話で、アゲハが見ている「五原色」の世界を我々は感じられず、表現もできない。想像すると眠れなくなりそう。コウモリなら音で、カタツムリなら触覚で、ミミズは皮膚下の様々な細胞で外界を「見る」。彼らがどう感じて、どんな心の世界を描いているかは永遠の謎。人間も一人ずつ、器質的に違う。発達の仕方も環境も様々。世界の感じ方が色々なのは、豊かな事だと思う。2022/06/12

入江

7
もっと豊富なグラビアや空想図を期待して手にしたのですが、へぇ~まあそうだよなぁといった程度の新書でした。ただ、「ミミズのあなふさぎ」行動は面白かった。目がないのに、皮膚感覚だけで世界を観ているミミズ。モグラにも不思議な興味がわきました。2016/07/22

メイロング

3
生き物の視覚だけで一冊できるものなんだなー。でも今、まさに調べたいことのど真ん中でありがたい。初めは昆虫の話なのに、ラストは心理学社会学的な分野にシフトしていく。可視光線のグラデーションみたいだね。2017/11/07

Fujikawa Yoshikazu

3
この世界に色や音楽はない。色や音楽は物理的性質を検知し価値観というフィルターを通して総括しただけのもの。つまり受け取る側の主観である。逆に言えば、心の豊かさが世界の見え方を変える。だから心を磨く必要があるのでしょう。2012/03/17

daimonn

2
それぞれ見ている世界もその見方も違うけど、生き延びるため、生きていくのに都合のよいように進化してきた生き物たち。ヒトも昆虫も鳥も植物も、あらゆる生き物の現在の姿、形態がそれぞれの最新モデルと考えると、とても興味深い。はじまりは偶然に偶然が重なってうまれた小さな細胞だったのものが、ここまで多様な生物にまで進化するなんて奇跡だな…。そして花をカラフルにしてくれた昆虫にはありがとうと言いたい。2012/03/24

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