内容説明
世界を歩いた旅人が各地の「食の記憶」をいま掘りおこす。6つの心象を綴った言葉と写真。
目次
1 インドのカレー
2 アラスカのイクラ丼
3 北極のオートミール
4 アルゼンチンのアサード
5 チョモランマのこんにゃくゼリー
6 ミクロネシアのパンノミ
著者等紹介
石川直樹[イシカワナオキ]
1977年6月30日東京生まれ。高校2年の時に1カ月間インド・ネパールを一人旅、以降世界中の様々な場所を旅する。1997年、ユーコン川・ホワイトホース‐ドーソン間約900キロを単独でカヌー漕破。川下り後、南東アラスカを旅する。1997年、ミクロネシア連邦ウォレアイ島に滞在、スターナビゲーションと出会う。1998年から2001年に、Mt.マッキンリー、Mt.エルブルース、Mt.キリマンジャロ、Mt.ビンソンマシフ、Mt.アコンカグア、Mt.コジウスコ、Mt.チョモランマと、世界7大陸の最高峰を次々に登頂。2000年、地球縦断プロジェクト「Pole to Pole 2000」に日本代表として参加。世界7カ国の若者と共に、4月5日から12月31日まで、9カ月間かけて北磁極から南極点までをスキー、自転車、カヤック、徒歩などの人力で踏破。2002年、インド再訪。その後、パキスタン、アフガニスタン、イランなどを旅し、ニューヨークへ。一時帰国後アフガニスタンを再訪し、全土をまわった。同年9月、早稲田大学卒業。現在、東京芸術大学大学院在学中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めい
3
食事という観点から旅を見ると、すごくバラエティー豊かで面白い。生きることは食べること。著者の旅を通してそれが生々しく伝わる…。生きるために食べる。最も基本的なことだけど、普段の生活でそんな感覚を持つことなんてほとんどないよなぁ。2015/02/21
はなこ
2
ちょうどこの頃、最近ベジタリアンになったという女の子(26歳と言ってたかな)とそのお母さんと知り合う機会があった。この本を読めば人間はそこにあるものを食べて生きてきたということがわかる。ベジタリアンというのも現代人の選択だと思うがそれはとてもぜいたくなことで、お母さんにベジタリアン用の食事を作ってもらっていると聞けば、尚更それでいいのかと思ってしまった。JICAで海外に行くらしいがどういうものを食べて暮らすのだろう。この本は生きること食べることについてもっと謙虚にならなければならないと教えてくれる。2017/05/15
out_to
2
写真、本。ありがたいなあ、としみじみ。自分が死ぬまでに1度も目にせず、そして知ることも出来ずに終わる景色や物事をこうして知る事ができるんだから、本当にありがたい。北極でのゼリー事件(?)がとても印象に残ってしまった。(笑)2014/08/30
ジュースの素
1
もう何度目の読了だろう。昔、若いのに何と文章の上手い人だろうと感心した。小さい頃から本の虫だったようだ。彼と言えば冒険家。あちこちで食べた心に残る記憶が次々と出る。食べなければ動けない。ソク エネルギーなのだ。世界のあちこちで展開するいろんな食べ物がいい。私はまた何年後かにこの本を読むだろうな。2021/01/26
natsunokujira
0
絵本「富士山にのぼる」以来、大好きな登山家+写真家の食にまつわるいろいろな写真とエッセイ。ザックを背負って山を歩くようになって確実に変化した食に関する意識を全肯定された気分。2017/03/06