折口信夫 独身漂流

折口信夫 独身漂流

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409540572
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0039

内容説明

根を離れる苦汁を浴びつつ葛藤する折口信夫の生と性―多様な生のかたちを模索する現代への豊かな刺激を孕む力作。

目次

餓鬼の思想―大食家・正岡子規と折口信夫
「伝承」をめぐって―父・子・そして、同性愛
誕生の系譜・母胎を経ない誕生
折口信夫の内なる「父」
奴隷論―創造の原風景
釈迢空『安乗帖』と田山花袋『南船北馬』
汗する少年―「口ぶえ」論
享楽主義者の系譜―『死者の書』論
碩学を描く―折口信夫における懐疑の思想
結婚の文化・独身の文化
折口信夫における水への郷愁

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井月 奎(いづき けい)

42
折口信夫の評伝です。面白い視点と深い思い、深い理解からの文章は読んでいて快く、また新しい視点をたくさんもらえます。折口と正岡子規のともすると意地汚くも思える食欲が彼らの意識の底に流れる「人」への思いや原始的な神々への観応だとする話は面白く、うなずけます。「享楽主義者の系譜―『死者の書』論」章は傑作小説『死者の書』への解釈をひろげ深めてくれます。いや、いい本でした。2023/01/07

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