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叢書文化研究
民族誌的近代への介入―文化を語る権利は誰にあるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409530238
  • NDC分類 389
  • Cコード C3039

内容説明

カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル批判、サバルタン・スタディーズ、…そして、文化人類学。「現地の人々の視点から」の実践に向けて。

目次

1 人類学とカルチュラル・スタディーズ(文化を語る権利は誰にあるのか;カルチュラル・スタディーズとの出会い)
2 人類学と民族誌的近代(ポストコロニアル批判を越えるために;言説としての人類学)
3 人類学とモダニズム(同時間的モダニズム;沖縄モダニズム)
4 サバルタンと人類学のアンメイキング―グアテマラで考えること(未来から語りかける言語;人類学とサバルタンの主体的関与)

著者等紹介

太田好信[オオタヨシノブ]
1954年札幌市生。1979年ノースウエスタン大学大学院人類学修士課程修了。(M.A.取得)、1987年ミシガン大学大学院人類学博士課程修了(Ph.D.取得)。米国インディアナ州アーラム大学、北海道東海大学を経て、現在九州大学大学院比較社会文化研究院助教授。専門は文化人類学。主な調査地は沖縄とグアテマラ共和国。著書に『トランスポジションの思想――文化人類学の再想像』(世界思想社、1998)、『岩波講座文化人類学 第12巻 思想化される周辺世界』(共著、岩波書店、1996)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★★★★★

2
ボアズ・サバルタン・伊波普猷・マヤ……それまでただの「インフォーマント」であった現地の人々が語る力を持ち始めた、クリフォードの言う「民族誌的近代」において、他者を表象するという行為について再考する論集。二年後の2003年に刊行された『人類学と脱植民地化』と、関心領域は重複しているようですね。以下は私の印象批評:あくまでも弱者の側に寄り添いつつ、ありえたかもしれない「違った人類学の可能性を想像」(P119)する著者の視点は限りなく優しいですが、同時に、どこか理想主義的でナイーブな面があるようにも感じました。2009/11/15

noble4602

1
そもそも「文化」とは何かという自分自身の問いをきっかけにして手をとった本。異文化理解や多文化共生という言葉が浮ついた理解にならないためにも、人類学による現地の人々の主体的関与をどのように考えるかという問題意識は参考になる。2012/08/06

イッコーマン

0
文化人類学入門として先輩に進められて読んだが、入門者の私には難しい内容だと感じた。寝かせてから、また読み直したい。2020/02/06

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