天皇制と民主主義の昭和史

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天皇制と民主主義の昭和史

  • 河西 秀哉【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409520680
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

象徴天皇制の成立とその展開に迫る決定的論考象徴天皇制の成立とその展開に迫る決定的論考。


昭和天皇は何度も訪れた退位の危機をいかにして乗り越え、「象徴」となったのか。敗戦から青年皇太子の誕生まで、戦後民主主義の中で揺れる天皇制とその実態を描き出した力作。

はじめに

第?部 象徴天皇像の戦後史

第一章 昭和天皇退位論
1 天皇制維持の「合理的根拠」
   「自主的」憲法改正の気運/「日本的民主主義ニ関スル資料」
   外務省における憲法改正の動向/『天皇制研究』
   矢部貞治における民主主義と協同/「国民の天皇」論
   「世界史の哲学」と「文化平和国家」/田辺元からの影響
   天皇と「仁政」/矢部・高山の退位論の意味
2 天皇制維持の模索
   近衛文麿による退位に向けての動き/皇族による退位の模索
   道徳的退位論の展開

第二章 天皇、「人間」となる
1 「人間宣言」と全国巡幸
   「人間宣言」発布をめぐるプロセス/「人間宣言」にこめられた意図
   「カニの横ばい」拒否事件/「人間宣言」のアピール――全国巡幸
   人々は巡幸する天皇をどう受け止めたのか
2 皇居――天皇との結びつきの空間
   皇居勤労奉仕団の誕生/遷都論と皇居移転論の提起

第三章 象徴天皇像を描く者たち
1 皇室記者は何を描いたのか
   戦前の皇室記者たち/記者たちと天皇との接触
   「人間宣言」の定着/皇室記者たちの動向/報道を注視する天皇
2 文化人的天皇像
   「天皇陛下大いに笑ふ」/文化人と象徴天皇

第四章 揺れる象徴天皇像
1 天皇権威の再編成とそれへの反発
   一九五一年一一月一日、京都大学/吉田茂内閣の皇室政策
   京都への巡幸の意味/学生による象徴天皇像と公開質問状
2 象徴天皇像の相剋
   天皇来学直後の反応と政治的利用の側面/「伝統・慣習」による象徴天皇像
   権威のない象徴天皇像/民衆の反応/京大天皇事件とは何だったのか

第五章 「文化平和国家」の象徴として
1 皇居再建運動の展開と象徴天皇像
   敗戦直後の皇居再建運動/『毎日新聞』による皇居再建運動
   皇居再建運動への批判/皇居再建運動の帰結
2 皇室苑地の国民公園化
   皇室財産の物納/旧皇室苑地の開放と整備理念の形成
   「全国民敬慕の地の前庭」/国民プール構想
   皇居前広場をめぐる攻防/旧皇室苑地と象徴天皇像
3 占領期最後の天皇退位問題
   退位論をめぐる社会的な背景/再軍備論者による退位論の噂
   木戸幸一による退位論――民衆との道徳的関係から
   再び、矢部貞治の退位論/青年中曽根康弘の退位論
   市川房枝の退位論――再軍備反対の観点からの提起
   退位論とマスコミ/講和条約発効式典における「お言葉」
   なぜ天皇は退位しなかったのか/退位論の意味

第六章 青年皇太子の登場と象徴天皇制の完成
1 「文化平和国家」の出発と皇太子外遊
   皇太子への「選手交代」?/立太子礼と皇太子像
   皇太子像と国家像/外交関係の構築と皇太子への教育的効果
   私的交際と国家間交際のはざま/西ドイツ訪問問題
   皇太子外遊と昭和天皇/国内外のマスコミ対策
   創り出された皇太子像/皇太子外遊の歴史的意味
2 ミッチー・ブーム
   象徴天皇像とジェンダー/女性皇族への関心
   「孤独の人」皇太子と皇太子妃候補報道
   「恋愛」か否か/皇居再建と皇居開放論

第?部 昭和天皇の戦後史

第一章 昭和天皇の「日本」意識
1 敗戦前から直後にかけて
   「日本」意識/連続する「君主」
   戦争末期の和平交渉から敗戦直後にかけて
2 沖縄・奄美・東アジア
   沖縄・奄美群島をめぐって/東アジア地域をどう見ていたのか
   昭和天皇の「日本」意識

第二章 昭和天皇の「外交」
1 マッカーサーとの会見
   日本国憲法第九条をめぐって/共産主義に対して/共産主義への脅威
2 安保条約をめぐる「外交」
   講和条約・安保条約への道/天皇のメッセージ/鮮戦争への関心
   内奏による影響力/ダレスの認識/占領後の天皇

おわりに

あとがき

人名索引

河西 秀哉[カワニシヒデヤ]
著・文・その他

内容説明

象徴天皇制の成立とその展開に迫る決定的論考。昭和天皇は何度も訪れた退位の危機をいかにして乗り越え、「象徴」となったのか。敗戦から青年皇太子の誕生まで、戦後民主主義の中で揺れる天皇制とその実態を描き出した力作。

目次

第1部 象徴天皇像の戦後史(昭和天皇退位論;天皇、「人間」となる;象徴天皇像を描く者たち;揺れる象徴天皇像;「文化平和国家」の「象徴」として;青年皇太子の登場と象徴天皇制の完成)
第2部 昭和天皇の戦後史(昭和天皇の「日本」意識;昭和天皇の「外交」)

著者等紹介

河西秀哉[カワニシヒデヤ]
1977年愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(歴史学)。神戸女学院大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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秋津

0
敗戦の後、退位論などの問題を経ながらも、政府、マスコミ、国民といった様々なアクターによる共同作業によって、「象徴天皇」なるものが定着していった印象。 第Ⅱ部「昭和天皇の戦後史」と併せて読むことにより、日本国憲法下においても単なる「はりぼて」ではなく、一人のアクターとして振る舞う昭和天皇の姿は「君主」と「象徴」の問題、そして時代や制度の連続性を考える上で極めて重要だなと。 また、「京大天皇事件」に対する反応に係る考察は当時の時勢も反映しており、大変興味深く読みました。 「平成流」の前史として。2018/09/24

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