その後の福島―原発事故後を生きる人々

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409241226
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

国の描く「復興」に覆い隠されつつある被害者たちの声に耳を傾け、地域の変容を見つめ続けた渾身のルポ。2017年春、福島の多くの地域で避難指示が解除された。国の描く「復興」が様々な形で加速する一方、なおも避難を続ける人々、故郷で放射能汚染の影響を懸念し続ける人々が言葉を発せられない状況が、静かにそして急速に広がりつつある。被害者たちに耳を傾け、地域の変容を見つめ続けた渾身のルポ。

オリンピックの忘れもの

1 避難指示を解かれて
2 不安を語れない空気
3 除染の現実
4 賠償の実態
5 借上住宅の打ち切り
6 無理解の苦しみ
7 集団訴訟に託すもの

吉田 千亜[ヨシダチア]
著・文・その他

内容説明

2017年春、福島の多くの地域で避難指示が解除された。国の描く「復興」が様々な形で加速する一方、なおも避難を続ける人々、故郷で放射能汚染の影響を懸念し続ける人々が言葉を発せられない状況が、静かにそして急速に広がりつつある。被害者たちに耳を傾け、地域の変容を見つめ続けた渾身のルポ。

目次

1 避難指示を解かれて
2 不安を語れない空気
3 除染の現実
4 賠償の実態
5 借上住宅の打ち切り
6 無理解の苦しみ
7 集団訴訟に託すもの

著者等紹介

吉田千亜[ヨシダチア]
出版社勤務を経て、フリーライター。原発事故後、原発事故被害者・避難者の取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッカ飴

5
国と東電への怒りを新たにする。これでもか、これでもまだ再稼働を原発を続けると考えるのか。もう一度でも原発過酷事故など起これば、日本人は国土を失うだろう。そして人々は分断され、日本人も終わるかも。それくらいたいへんなことなのだと吉田さんは教え続けてくださっている。2019/08/18

エボシペンギン

1
当時を振り返った孤塁と違って現在についてを描いている。主に取材されているのは自主避難をした人、している人、土地を汚された人たちで、国の線引きによって十分な賠償を受け取れず、勝手に逃げていると行政や世間からみなされてる人たちだ。 東電の加害者性を厳しく追求するとともに、行政の冷たい場当たり的な対応も告発する。償う側が、支援などという言葉を使う欺瞞を明らかにし、この国が、そこにいるだけ、生きているだけの人の支援に後ろ向きかはっきりする。人がお金をもらうことを、異常に敵視するこの国、国民の視線はなんなんだろう。2021/08/09

かわくん

0
福島では原発事故の被害について、言葉を発する人が減っているという。福島出身の女性が制作した映像ルポでそのことを知った。どうして被害を受けた側が沈黙してしまうのか。事故の加害者が一方的に基準や金額を決めて地域の人に押しつけるようなことがあったからではないか。言ってはいけない、言っても仕方がないという空気がそこにある。この本を読んで福島の方々の心情の一端が分かった。2020/02/05

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